自動車の法定点検はするべきか?そもそも車検との違いは何?

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自動車には、車検とは別に法定点検があります。知っていましたか?自動車の助手席側に丸いステッカー(ダイヤルステッカー)が貼られているはずです。車検の日時が記載されていると勘違いされる方もおられますが、これは次回の法定点検の期日を示しているもので、法律により定められているのです。そこで、法定点検について説明し、車検との違いや法定点検を受けていないことによるデメリットや法定点検の現状を説明していきます。

道路運送車両法(定期点検整備)   

第四十八条自動車(小型特殊自動車を除く。以下この項、次条第一項及び第五十四条第四項において同じ。)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。
自動車運送事業の用に供する自動車及び国土交通省令で定める自家用自動車 三月
前号及び次号に掲げる自動車以外の自動車 六月
自家用乗用自動車(人の運送の用に供する自家用自動車(第一号の国土交通省令で定める自家用自動車を除く。)のうち、国土交通省令で定めるもの以外のものをいう。第六十一条第二項第二号において同じ。)及び国土交通省令で定める自動車 一年
前条第三項の規定は、前項の場合に準用する。この場合において、同条第三項中「前二項」とあるのは、「前項」と読み替えるものとする。

以前は、乗用車でも6ヶ月点検が義務付けられていましたが、現在では自動車の高性能化もあり、乗用車法定点検は、1年ごとの12ヶ月点検と、2年ごとに行う24ヶ月点検義務付けられています。また12ヶ月点検と24ヶ月点検では、点検項目が異なっています。事業用自動車(バス、タクシー、レンタカー等)は、3ヶ月点検及び6ヶ月点検も必要で、車検の有効期間が1年である貨物自動車には、6ヶ月点検も必要となります。

法定点検と車検は違うの?

「法定点検と車検って何が違うの?」って思いますよね?実は、内容と目的が違うのです。法定点検は、自動車が安全に走行できるかを確認するためもの。車検は、道路運送車両法に定められる規定に適合しているかを検査するための制度で、点検ではありません。そのため安全かつ快適に運行するために法定点検や日常の点検が大切となるのです。

ユーザー車検・代行車検

車検は、保安確認の検査のための制度ですので、保安確認さえ適合していれば、点検を行っていない車両を陸運局に自分で持ち込む「ユーザー車検」やガソリンスタンドが行っているような「代行車検」が許されているのです。

その背景には、「建前」が変わっていることが挙げられます。ユーザー車検が始まるまで整備事業者には、車検の為の事前整備が求められてましたが、施工後は事後整備でも良くなったのです。ですから「後日ちゃんと整備しておいてくださいね。」「ユーザー自らやってるんだから自己責任ですよ。」ということです。別物と思っているかもしれませんが代行車検も、所有者に代わりに行うユーザー車検なので、同じ事が言えます。

しかし現実問題として、後日点検している方は少ないので最低限の基準を満たしただけです。この様な自動車が街中を走っていると考えると怖いですよね。代行車検を受けている方には、点検もしてもらっていると思い込んでいる方もおられるでしょう。しかし、ガソリンスタンドが整備らしき事をしてくれるのは、オイル交換・バッテリー・タイヤの交換がほとんどです。これは状態が良い悪いではなく、スタンド側が替えたいだけですので、言いなりにならず、しっかり判断するようにしましょう。

                                

自動車整備事業者

例えば、ブレーキのオイル漏れやドライブシャフトなどのブーツ類は、修理しない限り車検の保安確認不適合となる項目ですが、これらの修理は「分解整備」に相当するもので、「ディーラー」であれ「町の修理屋さん」であれ、国土交通省からの指定工場・認証工場といった認可が必要なのです。その認可を受けるためには、決められた設備を整え自動車整備士資格です。

自動車の修理には、分解整備が必要な項目がほとんどですのでガソリンスタンドのように指定や認可を受けていない事業所分解整備を行うことは違法となります。そのため出来る範囲のオイル・バッテリー・タイヤを交換したがるのです。

一般的に格安車検を謳っている整備工場以外では、車検整備と一緒に24か月法定点検を行い保安確認の適合可否を判断した上で、必要箇所を整備していますので、ユーザー車検・代行車検・格安を謳う整備工場に比べると料金は高いかもしれません。しかし、点検時に必要とあればベルト類やブレーキの調整などもしっかり行ってくれます。

ダイヤルステッカー

新車時や整備工場で車検を受けた際には、助手席側の左上に丸型のダイヤルステッカー貼ってあります。このダイヤルステッカーは正式名称「点検整備済ステッカー」と言いますが、次回の点検の年を色で、月の部分を反転させることで、次回の点検年月を一目でわかるようになっています。また裏面には、実施した工場名と認証番号、次回の点検年月が記載されています。

このダイヤルステッカーは、国交省の認可を受けた整備工場が法定点検を行った場合のみに発行が許されていますので、ユーザー車検はもちろん代行車検の場合は、ダイヤルステッカーは貼りつけられていません。また点検時期を過ぎたステッカーを貼ったままにしていることは、保安基準上違反となりますので、速やかに剥がすこととされていますが、法定点検を受けていない事、ステッカーを貼っていないことについての罰則はありません。

法定点検をしないとどうなるの

法定点検を受けていないとメーカー保証が受けれないと言われますが、余程のことがないとそんなことはないと思います。事業用の車両以外の場合、事故などの際にも点検をしていたかなんて確認されることはないので、法定点検を受けていない事によるデメリットは無いに等しいです。

ダイヤルステッカーの問題点

自動車の前面ガラス面は、車検標章とダイヤルステッカー以外、貼ることを禁じています。これは外部から次回の車検時期・法定点検時期を確認するするための措置なのです。

車検標章は取り締まりや事故の際、警察はチェックして車検切れに対しては処分を下しますが、法定点検についてはスルーです。車検標章と共に前面ガラスに張り付けられているダイヤルステッカーは、誰が見る為に張り付けられているのでしょうか?もっと言えば貼っていなくてもいいのですから、警察もチェックしませんし、国土交通省が路上でチェックすることなんてありません。では何のために存在しているのでしょうか?

ダイヤルステッカーは、認証を受けた工場のみ張り付けることを許されているというか、貼る事を義務付けられているのですが、国交省ステッカーを無償で整備工場に配布しているのではなく、購入させているのです。また使用期限も設けられており、毎年4月に更新されるのですが、使用期限が切れたステッカーは使うことはできません。ここまで聞けば感の良い方はお分かりだと思いますが、国交省の天下り先の確保が目的です。そのため法定点検が目的ではなく、ステッカーを発行することが目的となってしまっており、法定点検は形骸化してしまっているのです。

こんな現状ですので、筆者はこの法廷点検のことを「法定任意点検」と呼んでいます。

最後に

本来、法定点検は、車検と共に法律で点検することを義務付けられているもので、建前上は、点検を実施していないと違法ですが、罰則もありませんし警察も売り上げにもならない仕事はしません。注意されることすらありません。ステッカーを貼っていなくても何ら問題ありません

しかし、法律的には問題なかったとしても、定期点検をしないことで、小さな故障を放置する事となり、修理費が嵩むこともあります。これは人間の定期健診と同じことで「早期発見、早期治療」が大事となります。ですから安心・快適に自動車を走らせるには、日常点検や「法定任意点検」が必要となってきます。

追記

点検整備済みステッカーが、インターネット上に出品されていることが確認されていることを問題視されているようですが、ダイヤルステッカーには、連番が記載されており、販売の際に認証工場名を確認するので流出経路はすぐわかるはずです。それにしても罰則もない貼っても貼らなくても問題ないステッカーなのに何が問題なんでしょうね。

                                        

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