冬のキャンプの必需品ともいえるヒーターとして、まっさきにお勧めするのは、武井バーナーのパープルストーブ501Aですが、今回は、コンパクトながらバーナーとしてもヒーターとしても使用できるパープルストーブ101Cセットを紹介していきます。
冬のキャンプ
その当時、冬にキャンプというと周りから、冷ややかな目で見られることが多かったのですが、夏のキャンプ場は、人も多くマナーも悪く騒がしいので、人がおらず静かなキャンプができる冬のキャンプの方が好きでいられたのも、このパープルストーブがあるおかげといっても過言ではなく、メインで使っていたのは501Aでしたが、好きすぎて小さいのも欲しくなり、1994年頃に101Cセットを購入したのです。2台体制となり快適度がアップしたのは言うまでもありません。
パープルストーブ

パープルストーブは、「武井バーナー製造株式会社」が製造を行っている灯油式バーナーです。もともとは、トーチランプの製造メーカーとして昭和3年に創業し、時代流れの中で手掛けた一つがアウトドア用のバーナーだったようです。
現在、入手できるパープルストーブは、501Aセット、301Aセット、101Cセットとなっています。
101Cセット

501Aや301Aとバーナー部は共用なので、基本性能は同じでタンク容量が小さくコンパクトになっています。
仕様
容量 | 0.5リットル |
重量 | 0.95kg |
寸法(m/m) | 125×245 |
連続燃焼時間 | 1.5時間 |
沸騰時間 | (水1リットル)夏2分 冬4分 |
パープルストーブ101Cの良い点
- 真鍮製の美しいボディ
- 仕上げの良さ
- 真鍮製なので錆びない
- 圧倒的な高火力
- ヒーターとしても優秀
- 燃料コストが安い
- 故障が少ない
- アフターサービスが良い
- コンパクト
パープルストーブ101Cのイマイチな点
- 使い慣れたらどうという事は無いのですが、慣れるまで使いにくいかも。
- 通常は、儀式として楽しんでいるが、急いでいる時は予熱が面倒な時がある。
- 予熱用のアルコールを用意しておく必要がある。
- 燃焼時間が短いので、少し面倒。
- 本体が小さく軽いのでポンピングがしにくい。
- ガソリン式のバーナーも似たようなものですが、燃焼音が大きいので早朝の使用は気を使います。
現在のモデルとの違い


現行モデルの現物は見たことが無いのですが、画像で見る限りでは、ノブとタンクの刻印がなくなっているようですが、その代わりに風防が付属になったようですね。
追記:現行では、ヒーターがドーム形状からコイル形状に仕様変更されているようです。
自作収納ケース

本来は、ヘッド部とタンクを分離して収納するようになっており、緑色のケースが付属していましたが、中で暴れてタンクに傷が入るのが嫌で、購入当時に乗っていた自動車の荷室に引き出し式の収納棚を作っていたので、その引き出しの高さに合わせて廃材を活用して作った収納ケースに入れています。
101Cの使いどころ
一番のメリットはコンパクトなこと、反面タンク容量の小ささからくる燃焼時間の短さがネックなのですが、ヒーターとしての使用がメインならデメリットですが、バーナーとしては、冬場でも4分で1Lの水を沸かすことが出来るので十分すぎるぐらいです。また501Aや301Aは、ヒーター部がスプリング3本で固定されており、安定感はあるのですが、焼けて熱くくなっているヒーターを取り外すのは危険を伴いますし、少々面倒に感じてしまいます。
私の使い方は、キャンプの場合は、501Aをヒーターに使用し、101Aは、さっとヒーターを外してバーナーとして使い、日帰りで景色の良いところでコーヒーを沸かすような場合は、101Cセットのみを持っていくようにしています。
最後に

バーナーの種類は様々なものがあり、燃料方式や使いやすさコストなど選択の基準も様々です。その中で武井バーナーという選択は、使いやすさという点では少々劣るのかもしれませんが、真鍮ボディの美しさ、工業製品としての美しさ、使い込むと出てくる味など語りつくせないものを持っていますし、ヒーターとしての性能も優れているので冬のキャンプには必需品と言っても過言ではありません。予熱が必要な事で躊躇している方は、使っているうちにコツが掴めますし、そのうち儀式として楽しむことが出来るようになると思います。ぜひ手に入れて体感してみて下さい。

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