「奈良・北山村」一部施設が見学できなくなっていたが、魅力的なダム:大滝ダム

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ダム・堰堤
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国道169号線は、奈良市から和歌山県新宮市に至る一般国道で、和歌山・三重方面へ向かう際よく使うルートだが、その国道沿いにあるのが「大滝ダム」。何度も横を通っているのに素通りしていたダムに初めて訪問したが、残念ながら一部の施設が見学できくなってしまっていた。しかし、訪れる価値は十分ある魅力的なダムだったので紹介したいと思う。

大滝ダム

大滝ダムは、紀の川上流の奈良県吉野郡川上村に位置するダムで、以前から気になっていたダムだった。思い起こせば、このダムが建設中の頃、オートキャンプにハマっており、毎週のようにこの道を通っていた。当時は今のような綺麗な駐車場は設けられていなかったが、ちょっとした駐車スペースはあったので見学は可能だったような気もするが、猪突猛進型なので目的地に向けてまっしぐらに向かい、帰りは日が暮れているので立ち寄らない事が続いていた。

そして、初めて「大滝ダム」を訪問することになった。そして、最初に立ち寄ったトンネル手前のタワーブリッジのある駐車場から紹介していきたい。タワーブリッジは杉の大木の周囲にぐるっと回る階段が特徴のタワーだが、以前は杉の木が青々と茂っていたと思ったが、どうやら枯れてしまったようで、すっかり葉が落ちてしまっていた。

タワーブリッジを見に行く前に、駐車場入口付近に下に降りる階段が見えた。下を見ると展望デッキのようなものが見えたのでこちらを先に見に行くことにした。

階段を降りると、日よけの付いたベンチが備えられていた。ここは「ミズノミハリダイ」と呼ぶそうで、15:00には閉鎖されるようだ。

綺麗に管理された良い雰囲気の展望台だが、残念ながら木が伸びてダムが隠れてしまっており、眺望は今一つだった。冒頭の画像は、階段途中から写したもので、階段途中からの方が良く見えるので、ダムが目的ならここまで下りる必要はなさそうだ。

「ミズノミハリダイ」に表示されていた「大滝ダムの楽しみ方・歩き方」によると、「クモノタカダイ」「ダイナミック広場」「クロベエノキ」が、現在利用中止となっていることが分かった。また、これによると、この「ミズノミハリダイ」を含め「タワーブリッジ」のある駐車場のことを「オオスギ広場」と呼ぶようだ。

駐車場に戻り、今度はタワーブリッジを見に行くことにした。

トイレやタワーブリッジ・パビリオンの方向を示す案内はあるが、その先は…。

通路は封鎖され、のびのびと雑草が生える悲しい姿になっていた。反対のトイレ側には塀が立てられ封鎖されていた。

大杉が枯れたから封鎖したのか?逆に封鎖されたことによって、大杉が枯れたのかは不明だが、通りがかるたびに目に入り「いつか行ってみたい」と思っていたので、非常に楽しみにしていたので残念だ。しかたがないので、大滝トンネルを抜け反対側の「さがん広場」へ移動することにした。

トンネルを抜けると、すぐに「大滝ダム」を示す案内があるので、それに従い左に入る。そして、道なりに進んでゆくと「さがん広場」に到着する。

サガン広場に入ると、すぐに駐車場があり一番奥まで進むと「クロベエノキ」が正面に見える。これより先は一般車進入禁止となっている。

「クロベエノキ」は、黒部ダムの建設でも使われたクレーンだそうだが、「エノキ」は何を示すものなのだろうか?現在利用中止との事だったので、望遠で撮影に留め近くにはいかなかった。

一般車進入禁止となっているが、大型車でも対向できそうな幅もった広くスッキリしたダム上だった。

上からの眺め。右手に並んだ穴からも水が流れるようになっているらしい。かなり凝った形状だ。

下の芝生の敷かれたところが「ダイナミック広場」。ここも現在は利用中止で入ることが出来ないが、イベント時には開放されるようだ。

振り返った山の中腹にあるのが「クモノタカダイ」。ここも現在利用中止。「ミズノミハリダイ」もそうだが、横文字でもないのに、なぜ「カタカナ表記」なのだろうか?

お次は、「ダムの中みち」に向かう。エレベーターが封鎖されていたので、ここも利用できないのかと思ったが、使えないのはエレベーターのみで、階段では降りれるようになっていた。

階段を降りるとダムを真横が見えてくる。右下に見えているのが「ダムの中みち」の入口。

さらに階段を降り「ダムの中みち」の入口に到着。新型コロナの影響から、開放時間が9:30から15:00となっており、閉鎖日は水曜日となっているので、訪問時は気を付けていただきたい。

中に入ると、このような通路が続いている。

壁面には、大滝ダムに纏わる展示パネルが飾られている。

この年表によると、2013年(平成25年)に大滝ダムの竣工式が行われたようだが、着工中から見ていたせいか、もっと前に完成したものだと思っていた。そう考えると、長くとも、9年の間に一部の施設を利用中止にしてしまったことになる。利用客が少ない割に管理費が掛かるからかもしれないが、もともと利用料金を取っていないのだから、管理費が掛かることぐらい予想できたはずだが…。社会情勢によるものだろうか?

通路の奥にもエレベーターがあったが、こちらも利用中止。車いすの方が困るので早く再開する事を願う。

ダムの見学を終え、再び国道へ戻るが、その前に、「さがん広場」の入口から上って行く道が気になったので行ってみると高台からダムを見下ろせる場所を見つけた。最初、集会所の所を入っていったが民家が並んでいる先は行き止まりになっており、特に見晴らしが良いわけでもないので、住民の迷惑になるので入らないように気を付けていただきたい。

最後に

念願?の「大滝ダム」へ訪れたわけだが、残念ながらいくつかの施設が封鎖されてしまっており、何度も素通りしていたのが悔やまれる。また、日差しが強く気温がぐんぐん上昇し猛烈に暑かった。しかし日影は「ダムの中みち」以外なく、外に出ると強い日差しが容赦なく照り付け気力が削がれる思いだったが、私よりも先にスマホが過熱によりダウンした。そんな状況なので、訪問は涼しい時期をお勧めしたい。また最後に紹介した、高台からの景色も葉が落ちると、もっと見晴らしが良くなりそうなので、冬場も良いかもしれない。

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