2022年モデルの「テネレ700」の発売がアナウンスされ、さっそく見積もりを取った。ただ、このモデル、足つきが非常に悪いそう。レブル1100の記事でも触れたが、試乗の大事さを知っているにもかかわらず、試乗どころか跨る事もなく決めてしまったのだ。足つきの不安を感じつつも決めてしまった理由と、その他の候補の紹介と経緯を紹介したいと思う。
目次
乗換えのきっかけ
まず最初に、なぜアドベンチャーツアラー系を検討し出したかを簡単に説明すると、現在、メインとなっている、CRF250LはNC750X LD(2014年式)からの乗換えだったが、この変更の際に気になったのが、排気量が1/3になることの非力さ。
しかし、実際に乗り出すと車重が軽いこともあり意外と、よく走り驚いている。しかし、日本の交通事情を考えるとトランポで運ばない限り、舗装路を走る距離の方が長くなるのは当然であり、オフ車と言えど一般道の走行性能も大事になってくる。そこで気になっていたのが、ブロックタイヤのグリップとホイール径の大きさからくる旋回性の悪化だったが、こちらも以外なことに良く曲がる。そんな訳で充実したオフ車ライフを満喫していている。
また、高速道路でもエンジンがよく回り速度も乗るので、オフ車=エンジン壊れそうといいうイメージを払拭してくれ、こちらも良い意味で裏切られた。しかし、車重の軽さからくる安定性の不足という点については顕著で、高速道路の走行は疲れるのである。そこで、大した腕はないので遠方で激しく林道を走ろうとも思っておらず、移動が快適でツーリング先で気になった道を探索できるぐらいの車種を求めて、アドベンチャーツアラー系を物色し出したという次第だ。
国産アドベンチャーツアラー
アドベンチャーツアラーといえば、BMWのGS1200をはじめ、外車の方が選びやすい上に、国産メーカーも車両本体価格が上昇していることを考えると、外車も候補に入れるべきかもしれないが、外車ディーラーの工場長に話を伺うと、国産に比べ故障が多く修理費が高額となるため残価設定型の購入と保証延長を勧めているそうだ。その点を踏まえ国産メーカーから選定することにした。
候補となった車種は、3メーカー4車種で、「Vストローム650」「テネレ700」「Vストローム1050」「CRF1100L アフリカツイン」の中から絞る事にした。
Vストローム650
2017年にフルモデルチェンジが行われた現行の「Vストローム650」は、その後マイナーチェンジを繰り返しながら現在に至っている。フルモデルチェンジが行われてからすでに5年(2022年3月現在)が経過しているが、搭載されているエンジンの方は、1999年発売のSV650Sに搭載された V型ツインエンジン。登場から時間が経過しているとはいえ、扱いやすい特性とパラツインが主流となっている今となっては、貴重なエンジンともいえる。今回比較の4車の中でフロントに倒立サスペンションが採用されていない。
新型の「Vストローム1050」や2017年に発売を開始した「Vストローム250」が外観的にも評判が良い事もあり、Vストリーム650も1050や250のような外観に変更されることを期待されているが、2022年モデルも外観の変更は行われず、カラーチェンジと排ガス規制の適応に終わっている。また、今回のマイナーチェンジで車両本体価格が100万円を超えてしまった。
テネレ700
2016年に「T7」として発表されて以降、なかなか発売されず首を長くして待っている方も多かったが、2020年6月に「テネレ700」として販売が開始されたモデルである。分類としては、アドベンチャーツアラーとされるが、他の車種に比べオフ車色が強く、機能的にシンプルで車重が軽いのが魅力。
Vストローム1050
2020年4月に前モデルの「Vストローム1000」がフルモデルチェンジによって現行の「Vストローム1050」となった。排気量が1050CCにアップしたように感じるかもしれないが、前モデルと同排気量の1036㏄だが、ツインプラグ化されている。また外観デザインの刷新、電子制御スロットルの採用により、エンジンの出力特性の選択が可能となっており、車体制御センサーも5軸IMUから6軸へと進化を遂げている。
CRF1100L アフリカツイン
2020年2月に新型となった、CRF1100L アフリカツインには、スタンダードモデルに加え、大きな燃料タンクや電子制御サスペンションを装備するアフリカツイン・アドベンチャースポーツESがせっていされている。また、それぞれにの2タイプが設定されている。更に受注期間限定であるが、サスストロークの長い<S>タイプが用意されている。
アフリカツインも「Vストローム1050」と同じく、電子制御スロットルの採用により、エンジンの出力特性の選択が可能となっており、車体制御センサーには6軸IMUを採用している。
次のページでは、車種選定において着目した部分をを紹介したいと思う。
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