京都府の海側に位置する舞鶴市、五老ヶ岳公園の五老スカイタワーは有名ですが、対岸に当たる舞鶴湾の西側にある槇山の頂上から若狭湾国定公園の大パノラマ風景を堪能する事ができる、槇山公園を紹介したいと思います。
槇山公園登山道
槇山公園は、標高約470mの槇山山頂に旧海軍の槇山砲台跡地にある公園です。
舞鶴鎮守府は、1889年(明治22年)に湾口が狭く防御に適した地形をの舞鶴湾が軍港として選ばれたことから、舞鶴に鎮守府が設置されることとなり、1901年(明治34年)10月1日に舞鶴鎮守府が開庁しています。
牧山公園までは、国道175ゴ号線から由良金ヶ岬上福井線(府道601号線)を海沿いの快走路を走っていると対岸の山の上に五老スカイタワー見えてきます。そこから少し走ると、やがてから1車線に変わり、さらに少し走った民家の前に槇山公園登山道の看板がありますので、その看板の所をを左折し頂上に向かいます。
ここから頂上までの4.9kmの道のりを走りますが、道は舗装されているものの道幅は2mもないですし、草の張り出している所ではさらに狭く感じます。また自動車の離合できる場所も限られています。場所によっては曲がりくねった道ををかなりの距離バックすることになります。また落ち葉や落石、ぬかるんだ土砂の堆積もあって滑りやすくなっていますので、特にバイクの方は注意を払って走行するようにしてください。
槇山公園
頂上まで登り切ると、日本遺産 舞鶴鎮守府のレンガとコンクリートで出来た弾薬庫が見えてきます。100年以上経過しているのにもかかわらず、保存状態が良いのに驚かされます。
ここも五老ヶ岳公園と同じく「公園」と名が付いていますが、展望台も無ければトイレもありません。まして自動販売機なんてありませんので、事前に準備してから上がるようにしてください。
半世紀以上経つのにも関わらず、綺麗な状態で残っていますね。
画像ではわかりにくいですが、バイクの奥に見える階段を上り裏に回ることができます。
すると目の前が開け、海を見渡す大パノラマが広がっています。この風景を眺めるためだけでも、ここに訪れる価値がありますね。
対ロシアを想定して舞鶴鎮守府が設置されたようですが、確かにこれだけ見晴らしが良いと敵の戦艦や飛行機をいち早く発見できそうです。
登り口の看板に書いてあったようにパラグライダーのテイクオフ場所になっているようで、15人ぐらいの方がパラグライダーを準備をしている最中でした。止めてあった車のナンバーを見ると京都は地元ですが神戸や滋賀ナンバーもありましたので、近畿一円から訪れるのでしょうね。
奥の方に続く道がありますので、さらに進んでいくと道路沿いにも弾薬庫があります。一番最初の弾薬庫は一つでしたが、奥の弾薬庫は3連になっています。雑草の生えっぷりから人が訪れていないのが伺がえます。
この場所からは、舞鶴湾方面も綺麗に見渡すことができます。
こちらから側から見る日本海方面の見晴らしも最高!
一番奥は、電波塔があり行き止まりになっています。
帰り道にご注意
日本遺産と風景を堪能したので、来た道をも出りますが路面が濡れており非常に滑りやすかったです。舗装路の上に堆積した土が車の轍によって真ん中部分が盛り上がっており、その部分に突っ込むと滑ります。そのため自動車のタイヤ跡を走ることになり、ずっと試験場の一本橋を走っているような感覚です。そうやって走っていましたが、横から草が張り出している所で盛り上がっている部分にに突っ込んでしまい、フロントブレーキが滑るのを避けフロントはやんわりブレーキを掛ける分リヤを強めに掛けた瞬間リヤが流れました。幸い転倒はしなかったもののビビりました。その後はさらに慎重に走ったのは言うまでもありません。
道路にはガードレールは無く、滑ると崖下に落ちてしまうことも考えられますので細心の注意を払ってください。またパラグライダーをされる方が車で上がってくる場所なので対向車が来る確率も高く、またバイクであっても場所によっては離合が困難なこともあると思いますので、その点も頭に入れておいた方が良いと思います。
最後に
さんざん注意するように書いてしまったので、「そんなとこ行きたくない!」と思われているかもしれませんが、頂上からの眺めは格別です。確かに注意は必要ですが、多少の苦労なんて吹っ飛ぶぐらいの素晴らしさですので、ぜひとも一度ご覧になって欲しいと思います。
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