「旧軍遺構」独特な雰囲気を醸し出す葦谷(あしだに)砲台跡

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対岸にある槇山砲台と共に舞鶴湾を守るために葦谷(あしだに)砲台跡。独特な雰囲気を醸し出すこの砲台跡ですが、グーグルマップなどでは詳細が表示されません。そこで砲台跡の紹介とルートの紹介をします。

葦谷(あしだに)砲台跡に向かうには、国道27号線から府道21号線を経て舞鶴クレインブリッジを渡って行くのですが、現在は全面通行止めになっていて通る事が出来ません。

歩いて様子を見に行ってみると、橋脚の継ぎ目部分の蓋が外されてネットが被されていました。この辺りに問題があるのかもしれません。

橋の手前と直前の二か所で封鎖しているところを見ると、復旧に時間が掛かるのかもしれませんね。

そのため府道21号線を真っすぐ進み、舞鶴引揚記念公園の先から小さな湾沿いを迂回することになりますが距離的には、それほど遠回りではないのでご安心を。

迂回してクレインブリッジを渡った所へ出て目の前のトンネルを抜けていくと、関西電力の舞鶴発電所があり、その施設沿いを走ると前方に瀬崎トンネルが見えてきますので、手前を左折してさらに発電所沿いを走ります。

施設沿いを走っていくと道が二手に分かれますので右方向に進みます。

先ほどの分岐から少し進むと落ち葉などの堆積物が増えてきて、右側には段々畑のようなものが見えてきます。それを超えた所で分岐がありますが、左は何かしらの施設のようですので右に進路を取ります。

上記から少し走ると、下り方向に真っすぐ続いている未舗装路とぐるっと回りこんでいる道に分かれます。ここはUターンするように進路を取り登っていきます。

ここで舗装路が終わり、ここから先は未舗装路となりますので自信のない方や大型バイクの方は、ここにバイクを止めて歩いて登りましょう。スペース的にも広くなっているので自動車を止めて歩いて上がられる方もおられました。

前の分岐点から少し走ると、Uターンしながら登っていく道があったので「脇道があるから入ってみよう」ぐらいの感覚でこちらに進路をとったのですが、実はこの道が葦谷砲台跡へ続いていました。そのため分岐点の画像を取り忘れてしまいました。未舗装路になった所で出会った地元の軽トラに乗ったおじさん曰く「三叉路を右」と言ってたので、普通に道が分かれていると思っていましたが、正しくは、「脇道を右に入って行く」が正しいような気がします。お気を付けください。

未舗装区間のルートは、大体こんな感じです。

KBS京都舞鶴ラジオ中継局のアンテナ施設横には、「日本遺産 鎮守府 葦原砲台跡」の看板が設置されています。

看板から少し先に進むと石垣があり、その奥には砲台跡の遺構が見えてきます。

さらに奥に進んでいくと多数の弾薬庫などが静かに佇んでいます。この独特の雰囲気が素晴らしい。

人工物と自然が融合しています。

一般的な住居用に植物の蒸散作用によって、屋根の温度を下げる草屋根という手法がありますがメンテナンスせずに放置していると木が生えてこんな感じになるのかもしれませんね。

ここの弾薬庫は、珍しく部屋が分かれた造りになっています。

水が溜まっている所にモリアオガエルの卵が多数産み付けられており、水面にはオタマジャクシが大量に空気を吸いに上がってきていました。

坂を上がると弾薬庫の上に出る事が出来ます。

ここに階段のような展望台?みたいなものが設置されていました。誰もいなかったので、ここでコーヒータイムをさせていただきましたが、静かにのんびり過ごせる気持ちの良い所でした。

葦谷砲台跡の入り口に戻ってきました。

帰りは最後にUターンして登ったところから先に道が続いているので、行ってみることにしまします。

道なりに進んでいくとフェンスに囲まれた畑があり、その奥に進むとツタが絡みついたアンテナのところで行き止まりだったので探索は終了です。

行き止まりにあったツタが絡みついたアンテナは、葦谷砲台跡から見えていた電波塔のようですね。これで葦谷砲台跡の紹介は終わりですが、いかがだったでしょうか?

今回は路面状況が把握できない状態での訪問だったので、悪路にも対応できるようにカブで行きましたが、なんとかNC750Xでも行けるのではないかと思いました。しかし、未舗装の急こう配区間もありますので、軽いバイクの方が向いているのは間違いないと思います。行かれる方は気を付けて走行して下さい。

また、同じ旧軍遺構の「レンガ倉庫」は観光名所化してしまい人の多さにうんざりしている方もいるのではないでしょうか?そんな方にレンガ倉庫とは違った魅力のある葦谷砲台跡をお勧めします。人が少ないこともあり静かで独特の雰囲気を醸し出していますので楽しめると思います。ぜひ行ってみてください。

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