前回のゼファー400xのキャブ清掃をしましたが、燃料タンク内の錆がひどくせっかく掃除したキャブがオーバーフロー。
そこで今回は、燃料タンク内の錆を落としをしていきます。自分のバイクはサンポールとマジックリンでタンクの掃除を何度かしてきましたが、今回は預かり物なのでちゃとタンクの洗浄剤のワコーズのピカタンZを使用して洗浄してみました。その使用感と手順を紹介していきます。
洗浄の準備
沢山のガソリンが入ったままのタンクは重いので先に灯油を入れる手動式のポンプで抜いていきます。
灯油ポンプの先にホースをつないで延長しておけばタンクの底の方まで突っ込めるのでんで、底にある燃料と共にサビも排出することが出来ます。
灯油ポンプがなければ、サイフォンの原理を利用して抜きましょう。(ホースを口で吸う時に吸いすぎに注意してください。)
状態の確認
タンクキャップ・フューエルゲージ・フューエルコックを外しタンクの状態を確認していきます。
タンクキャップは腐食して粉吹いてます。
取り外したコックとゲージは錆がだらけの状態です。タンクの底部分には、かなりのサビが堆積してると予想されます。
下準備
タンクキャップやフューエルコックから見える範囲のサビはブラシ等で錆を落としてから中をマジックリンで洗います。
本当は、フューエルコックもフューエルゲージも外して作業するべきですが、今回はどちらも錆びだらけなので付けたままピカタンZを投入しますので内部の確認の為に取り外していたコックとゲージを取り付けて作業します。
外して作業する場合は、穴の部分をゴム板とホームセンターなどで売っている穴あきのステーなどを使いしっかりと塞いでください。
ピカタン注入
ピカタンZ(PT-Z) 燃料タンク錆除去剤
タンク内の錆を除去し、同時に錆を防ぐ弱酸性タイプの錆取り剤です。洗浄力に優れ、錆の程度により水で希釈して使用できるので経済的です。本液1缶で20ℓまでのタンクに使用できます。また、お湯で希釈すると作業時間が短縮できます。
WAKO’Sデジタルカタログ
ゼファーのタンクは、15Lなので1.5Lの10倍希釈でもいいのかもしれませんが、タンクの底にたまった錆がかなりひどいので、まるまる1本(2L)を入れてしまいます。
原液を入れて、30分程おいておき、その後約80℃のお湯を投入しました。口いっぱいまで注ぎ、一晩放置しておきます。
次の日、ピカタンZを排出して中を確認してみると、すっかりきれいになっていました。
あとはしっかり乾燥させれば完了です。
最後に
今回は、預かりものなのでちゃんとしたものを使用する方がいいかと思い、というかワコーズのピカタンZを使ってみたかったからもあるのですが、自分のタンクの錆落としならやっぱりサンポールかな。ただサンポールは急いで中和しないと、また錆びだらけになるのに対しピカタンZは錆を落とした後に、錆びる心配をしなくていいのがGoodですね。
後は、ガソリン満タンにしてから、フューエルワンを入れておけば大丈夫そうですからね。
コストで考えると、どちらの方法もあまり変わらないと思いますが、最終的にタンク内をコーテイングするつもりならサンポールを使用して錆び取り。
錆取りだけで済ませるつもりなら、ピカタンZという選択がいいかもしれませんね。
※コメントでご指摘をいただきましたので、追記しておきます。サンポールもピカタンZも酸を使用して錆を落としますが、ピカタンZは、サンポールを使った時のような酷い錆は発生しないので、錆取りだけで済ますなら「ピカタンZ」と記載しておりますが、サンポールのようは必要ないものの若干の錆は発生するので、気になるならタンクライナーでコーティングをする必要がありますし、しないのであれば燃料タンクを満タンにして保管するなど、心掛ける方が安心です。
コメント
ピカタンZも弱酸性なので処理後に何もしないとサビが出る事ありますよ。
花咲G等の中性を使っても乾燥時に薄くサピが出る時もあるので、タンク内に限らず水を鉄の地金に使う時は何らかの防錆処理は必要と思います。
ご指摘ありがとうございます。錆を落とすためには、どうしても酸を使用しますので若干錆が出ますので、
タンクライナーで後処理をするのが理想だと思います。タンク内の錆を防止するにはガソリン満タンで保管する方が望ましい点から、
簡単に作業をすますつもりなら、ピカタンZで錆を落とすと記載しましたが、タンク内を燃料で満たしておくように心がける必要がありそうです。
言葉足らずでした。以降気をつけようと思います。記事の方も補足を入れておきました。ありがとうございました。