実は簡単!バイクのエンジンオイルとオイルフィルターの交換

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エンジンオイルは、主に「潤滑作用」「密封作用」「冷却作用」「清浄分散作用」「防錆作用」の5つの役割を持っています。そのため劣化したオイルでは、その役割を果たせなくなってきます。そこで定期的なオイル交換が必要となりますが、エンジンオイルがエンジン内の汚れを落としたものをオイルフィルターでろ過する必要があるので、2回に1回はオイルフィルターの交換が一般的です。

今回は、NC750X(14年式)でオイルとオイルフィルターの交換方法を説明します。

決して難しいことはないので、チャレンジしてみましょう。

クラッチの削りカスもエンジンオイルを汚す原因。

エンジン回転が高回転になるバイクでは、自動車よりもエンジンオイルへの負担が大きい上に、「湿式多版クラッチ」を採用しているバイクが多く、クラッチディスクの”削りカス”もエンジンオイルに混ざる事になります。そのほかに、エンジンのピストンやクランクにミッションのギヤより出た金属粉、燃焼室からの吹き抜けガスに含まれる成分などでオイルは汚れて性能が低下していきます。

エンジンドレンコック

NC750Xのドレンコックは、車体の左側、エンジン下部に横向きに取り付けられています。

手前に、エキマニが通っていますので、火傷に注意して作業してください。

ドレンコックを12㎜のメガネレンチで緩めるとオイルを抜くことができます。

抜き終わったら、確実にドレンコックを閉めてください。

オイルフィルターとは

オイルフィルターとは、オイルの汚れをろ過するフィルターで、オイル自体が汚れを取り込みエンジン内部を綺麗に保ちますが、オイルフィルターは鉄粉などのオイルに混ざった汚れを取り除いているわけですが、フィルター汚れろ過能力が落ちてくると、汚れたままのオイルをエンジン内部に再度、循環させてしまいます。そして詰まりが発生すると油圧低下の原因にもなり、エンジンに深刻なダメージを与える可能性もあります。

オイルエレメントの交換時期

通常、オイル交換2回に1回の交換が自働車であれ、バイクであれ一般的なのですが、ホンダのメンテナンスノートでは、エンジンオイルが3,000kmごと、オイルフィルターは、カートリッジ式の場合、20,000㎞ごとに指定されています。という事は7回弱の交換でよいという事になります。

カブやモンキーなんかは、フィルターではなく茶こしみたいな目の細かい網が入っているだけなので、それと同じ感覚なのかな?

メーカーが指定しているぐらなので、検証した結果なのでしょうが、自動車やバイクメーカーのいう事を鵜呑みにできないところもあります。なぜか?それは新車の販売おもわしくない時代になので、「補償期間中だけ持てばいい」と考えている節があるんですよね。

すぐに壊れることはないのでしょうけど、長い目で見るとダメージが蓄積していく可能性は否定できません。2回に1回でないにしても、せめて10,000㎞に一度ぐらいの交換はすべきだと思います。

オイルエレメント交換

オイルフィルターを交換するには、まずアンダーカバーを外す必要があります。左右2本のネジを六角レンチを用いて外します。レンチの掛かりが浅いので鞣ささないように気を付けてください。

カバーが外れたら、フィルターレンチの64mmを用いてフィルターを外します。

フィルターを外すとオイルがこぼれるので、容器で受けておいてください。

オイルフィルターは、純正や社外品でもいいのですが、私はいつも日産のピットワーク AY100-NS004に交換しています。ホンダの場合、ピットワーク以外の日産用のオイルフィルターで代用できます。

次に、オイルエフィルターの取り付けですが、取り付ける前にフィルターのOリングに新しいオイルを塗ってから取り付けてください。取り付け面の掃除もお忘れなく。

手でいっぱい締めてから、レンチで締め付けてください。

冷却水のリザーブタンクの点検

せっかくアンダーカバーを外したので、冷却水のリザーバータンクの量をチェックして減って入れ場給水してください。

それでは、エンジンオイルを入れていきます。

量は、エンジンオイルのみ交換3.1L、オイルフィルター交換時は、3.4Lを給油します。

オイル量のチェックは、レベルゲージの付いたキャップを閉めない状態で確認します。

エンジンオイルを入れ終わったら、レベルゲージを締め、エンジンを始動してオイルエレメントやドレンコックを確認して漏れが無ければ、アンダーカバーを元通り取り付けて完成です。

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