慣らし運転が完了したテネレ700で、高速道路を走行していると突然、スピードメーターのみならず、すべての液晶表示がフリーズしてしまった。帰宅後、調べると同じくヤマハの車両、MT-09SPで同じ現象でリコールが出ていたので、テネレ700もリコールとなる可能性がある。
慣らし期間にも、高速道路を走ったが、基本的に4千回転を守って走行しており、後半は短期間は6千回転まで回したものの、定速で回した時のフィーリングを確かめるつもりで高速道路に乗った。快調に約80キロ走った頃、突然スピードメーターがフリーズした。
一度イグニッションスイッチをオフにして、再度オンにすれば復帰するのではないかと思い、走行中に確かめようとしたが、この手の異常は、現象が再現できない可能性が高く、販売店に持ち込んでも「現象が確認できないので、しばらく様子を見ましょう」となる可能性が高い。そのため、現象を記録しておく方がのちのちのためだと思い、停車できるところまで走る事にした。しかし、場所が長めのトンネルが連続している地点で、なかなか停車することができず、数キロ先の待避所まで走る事となった。
やっと停車後し画像を記録してからイグニッションをオフにした。そして再びオンにすると「Terene700」のオープニング画面が表示され、その後正常にメーターが表示されるようになった。その後、現象は発生しないので記録しておいて正解だったようだ。
通常、シフトインジケーターの表示は、ニュートラルランプが点灯すると「-」表示になるが、異常時は6速を示したままになっており、回転計・時計など液晶画面上の表示すべてがフリーズしていた。異常を知らせるチェックランプは点灯しなかったので、メーター自体の不具合の可能性が高い。
そんなことを考えながら、調べてみると、MT-09 SPで今回と同じ現象についてリコールが出ていることを知った。
リコールの開始日
・令和4年2月2日
対象車両
・MT09SP「2BL-RN52J」
リコール対象車の車台番号(シリアル番号)
・RN52J-002058~RN52J-004542
範囲及び製作期間
・平成30年2月12日~令和3年1月28日
不具合の部位(部品名)
・計器盤
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
デジタル式の速度計及び走行距離計において、計器盤内に組付けられたコンピューターのプログラムが不適切なため、走行中に速度や走行距離の表示が固定され、変わらなくなるおそれがある。
改善の内容
全車両、計器盤を対策品と交換する。また、計器盤を交換する際は、その時点の走行距離をメンテナンスノートに記録する。
リコールの内容は、上記のようになっており、今回のケースと全く同じことが起きているようだ。対策としてメーターを交換するそうだが、そうなるとメーター交換車扱いとなり下取り価格に影響を及ぼしかねないが、車検を一度も受ける前なので車検証に記載が残ることもなく、あくまでも記録簿のみの記載なので、あまり気にすることはないだろう。唯一の問題は、走行距離がリセットされてしまうことだ。
機械ものである以上、不具合が出ること自体は仕方がないと思うが、テネレ700に関しては、MT-09のリコールが令和4年2月2日に届けらた後の3月に予約を開始し、2か月後の5月20日に発売した訳だが、その期間にテレネのメーターについてチェックや対策をしていなかったのか?と疑問に感じる。わずか1200キロ程の走行で、発生したこの不具合の結果がどのよう対応になるかわからないが、同じ現象の車両が多数メーカーに報告されるとテレネもリコールが発せられる可能性が大きい。現在、画像を販売店の方へ提出済みなので、何らかの返事はいただけると思う。また動きがあった時点で報告したい。
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