スズキエブリィバン(DA17V)MT シフトが入りずらい

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走行距離43,000キロのスズキエブリィバン(DA17V)のMT車が、シフトが入りずらいとのことだったので、確認してみると、クラッチペダルを踏み込んだ感触に違和感があり、レリーズベアリング周辺の異常が考えられるため、クラッチのオーバーホールを行うことにした。

ミッションのレリーズレバー部のカバーを外し、ベアリング周辺を確認しようとしたが、良く見えなかったので、一気にミッションを下ろしてしまったので画像を残しておらず、組付時の画像で手順を紹介していく。そのため取り外したボルトに確認用の赤いペイントを施しているので取り外すボルトの参考としてもらいたい。

作業自体は、後輪駆動のマニュアルミッションなので、特に難しいことはない。単純に付いているものを外すだけだ。

今回は私の手順で説明していくが、各々が作業しやすいように進めればよい。

まず、リフトで上げる前にバッテリー端子を外しておく。そして、クラッチワイヤーを外してゆく。ワイヤーは、アジャスターを緩め、ボルトを2カ所外すことでワイヤーが抜けるようになる。作業しづらい場合、エンジンのアンダーカバーを取り外すと作業しやすい。

次にセルモーターの取外す。ミッションオイルを抜き、プロペラシャフト・脱落防止のガード、ワイヤーハーネスの固定部を外す。

シフトワイヤーを取り外す。横側のシフトワイヤーは嵌め込んであるだけなので、ピンドライバーを使いコネると外れる。上側のワイヤーはミッションを下げた時に外すので、この時点では手を付けない。

2本のシフトワイヤーが固定しているブラケットをM8ボルト2本を取り外し、ワイヤーを付けたまま遊ばせておく。

ミッションとエンジンを繋いでいるボルトを取り外してゆく。簡単に取り外せる位置にあるボルトを緩めるだけで両サイドに1本づつ残しておく。これは、誤ってミッションが落ちないようにするための対策。

ミッションマウントボルトを取り外し、ミッションを下げる。

先程、後回しにしたミッション上側のシフトワイヤーを取り外す。「日」の字の形をしたピンを外すと上側のシフトワイヤーを取り外す事が出来る。取り付けはワイヤー側に先にピンを取付けておいて、嵌め込むとロックされる。

ミッション上部にあるセンサーのコネクターを外す。右前方のM6ボルトで止められたアース線も忘れずに。そして下側からは外せなかったミッションとエンジンを固定している上側のボルトを取り外す。そしてミッションが落ちてしまわないように手で押さえながら、先に緩めておいたボルトを取り外し少しコジればミッションが抜けてくる。

軽自動車のミッションなので、ミッションジャッキを使わずとも降ろすことは可能だが、降ろしかけた際に配線が繋がったまま残っているような状態になると配線をちぎってしまう事にもなりかねないので、慣れない場合はミッションジャッキを使用をお勧めする。

取り外したクラッチカバーには、レリーズベアリングの接触部分の摩耗が見受けられる。板バネが削られることによって、張力が下がったことが、クラッチペダルの違和感とクラッチの切れ不良の原因となっていたようだ。

クラッチカバーの新旧比較。

降ろしたミッションから、レリーズフォークとベアリングを取り外した状態。レリーズベアリングの摺動部の油分が切れ、カスがこびり付いている。これもクラッチペダルの動きが渋くなる原因だ。

レリーズフォークの裏側。支点が当たる部分が削れている。これも切れ不良の原因となる。

支点部分の新旧比較。ここはあまり削れていないようだ。

支点を交換し、ベアリングの摺動部をパーツクリーナーで掃除したがこびり付きが酷かったので軽くペーパーを当てておいた。

各部にしっかりとグリスを塗布し、レリーズフォークとベアリングをミッションに取り付けてゆくが、レリーズフォークと支点を固定する板バネ状のスプリング金具が少々止めにくいかもしれないが、金具にある穴に六角レンチの様なものを差し込み引っ張れば楽に取り付けられる。

クラッチディスクも良く減っていた。

新しいクラッチディスク・カバーを取り付け、センター出しを行い、対角線に本締めする。

私はセンター出しを目測で行っているので専用工具を使用しないが、自信が無ければ以下のような専用工具を使う事をお勧めする。

クラッチカバーが取り付けれたら、ミッションを載せてゆくが、その際、シャフトのスプライン部を合わせるために揺すりながら入れて行くことになるが、ミッションにマウントが付いたままだと、受け側と少し干渉するので、作業しずらく感じるようなら乗せる前にマウントを外しておいた方が良いかもしれない。ミッションが載ったら、外した逆の手順で組込んでゆく、そしてミッションオイルを入れ、クラッチワイヤーの調整を行う。バッテリー端子の接続を忘れずに。

最後にクラッチペダルがスムーズに動くか、シフトの入りが悪くないかを確認し問題なければ作業完了。

引き渡し時に運転手の方と話すと、若いころシルビアに乗っておられたようで、同じ感覚でエブリィに乗っているとのことだったので、激しいシフトはお控えくださいと伝え今回の作業を終了した。

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