充電制御車なのに新車装着バッテリーが充電制御用ではない車種が存在する。

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2018年式のスズキスイフトスポーツのバッテリーの交換をしていて気が付いたのですが、この車は充電制御車ですが新車装着バッテリーは、充電制御用でないものが装着されています。この様な車両に充電制御用ではない普通のバッテリーに交換してしまうと、いらぬトラブルを起こしかねないので注意が必要です。

充電制御車のバッテリー

G&Yu

充電制御については、以前にバッテリーについての記事で紹介してきましたが、充電制御発電方式が登場してかなりの時間が経過し、新車販売されている自動車のほとんどが充電制御車となっています。本来、これらには充電制御用のバッテリーを使う必要がありますが、充電制御車が登場した当時は、コストの都合と思われますが、充電制御車にもかかわらず通常のバッテリーが新車装着されている車両が見受けられました。新車で販売されている車両のほとんどが充電制御車となっている現在では、そのようそのような車両はないと思っていましたが、一部現在でもそうではない車種が存在しています。

新車装着バッテリー

2018年式のスズキスイフトスポーツのバッテリーの交換をしていて気が付いたのですが、この車は充電制御車ですが新車装着バッテリーは、充電制御に対応していないものが装着されていました。

バッテリーメーカーへの問い合わせ

充電制御車のバッテリーはJIS規格による型番で表示されますが、この型番だけでは普通のバッテリーとの区別がつきません。バッテリーに記載されている何らかの記号で判断できないかと思い、新車装着されていた古河バッテリーに問い合わせてみました。

質問の内容は、以下の通り

:御社製の新車装着バッテリー本体を見て充電制御用か否かを判断する方法を教えて欲しい。

回答:新車装着バッテリーは、自動車メーカの要求性能に合わせて作られており、それらは一般的に充電制御車用か否か、用途を区別されていない。

:このバッテリーにはCCA値が記載されているが、記載されていないバッテリーのCCA値を教えてほしい。

回答:社外秘の情報となる為、開示についてはご容赦願います。

このような返答でした。

このことから考察すると、本当は充電制御車なので充電制御車用バッテリーを新車装着するのが望ましいが、コスト的に厳しい。そこで充電制御車用バッテリーの基準を下回っているものの、通常のバッテリーよりも充電の受け入れ性能を高めているバッテリーをバッテリーメーカーに発注しているのではないかと思われます。

スイフトスポーツの新車装着バッテリーにはCCA値が記載されていましたが、一般的には記載されておらず、CCA測定の際に基準となるCCA値がわかりませんので、ダメ元で尋ねてみたところ、CCA値については社外秘となるようです。今後、EU規格化が進みCCA値も公開する流れになるはずなのに、なぜ社外秘とするのかわかりませんが、公表しないのは日本のバッテリー業界では一般的なようです。これは公開することによって、サイズが同じ場合のバッテリー性能をCCA値で比較されることを嫌っているからでしょう。

バッテリー交換時の注意点

紹介したスイフトスポーツのように、充電制御車であるのにバッテリーが充電制御車用ではないものが新車で装着されているようなケースでは、メーカーが車両に合わせた最低限の性能を有するように発注をかけているようなので、元が充電制御用ではない通常のバッテリーが装着されていないからと言って、通常のバッテリーを装着してしまうと、バッテリー上がりを起こしやすくなりますので、交換の際は充電制御用のバッテリーを選択するようしなければいけません。

最後に

比較的新しい車両は、ほぼ充電制御車と言っても過言ではないと思いますが、バッテリーに関しては、このような一部このような車両が存在しています。そのため充電制御車の見分け方を把握して上で適切なバッテリーを選択する必要があります。どうしても判断が付かない場合は、割高にはなりますが、充電制御車用のバッテリーを付けるのが間違いないでしょう。

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