寒い季節がやってくると急増するバッテリー上がり、上がってしまってからでは立ち往生することになるので、早めの交換をお勧めしたいところですが、バッテリーを交換するにはバッテリー端子を外す必要があります。外してしまうとバッテリーの電力によって保持されていた各部の記憶(メモリー)が消失してしまうので、バックアップ電源の必要が出てきます。そこで通常のバッテリー交換手順の紹介とバックアップを供給するための用品を紹介した後に、裏技を使ったバックアップの必要がない交換方法を紹介します。
バッテリー交換 作業手順
1. バッテリーを固定しているステーを外します。
2. バッテリーのマイナス端子を外す。
3. バッテリーのプラス端子を外す。(赤いカバーの付いている方)
4. バッテリーにカバーが付いている車種は、カバーを取り外す。
5. 古いバッテリーを取り外す。
6. 新しいバッテリーを取り付ける。(端子の向きに注意してください)
7. バッテリーに記載されている⊕マークを確認してから、プラス端子を取り付ける。
8. バッテリーに記載されている̠⊖マークを確認してから、マイナス端子を取り付ける。
9. ステーを取り付け、バッテリーを固定する。
10. エンジン始動
11. バックアップ電源が切れたことで初期化されているので、必要箇所を再設定。
バッテリー交換に必要な工具
ステーは、国産車であれば、だいたいが10mmのボルトかナットで止まっていますが、スズキ車などでは、8mmのナットを用いているものもあります。バッテリー端子は、ほとんど10mmのナットですので、おススメはショートのメガネレンチが使いやすいです。
ショートが怖いなら絶縁されているタイプがおススメです。
外部電源を用いてメモリーをバックアップ
バッテリー端子を外すことで電力が失われるので、メモリーが消失してしまうのを外部からの電力で補うことでメモリー消失するのを防ぐ方法です。
乾電池
こちらの商品は、単三乾電池8本で簡易的な電力供給を行うことでメモリーの消失をふせぐことができます。乾電池式なので充電する必要が無いのがかえって使いやすいかもしれませんね。
この手の商品を使う気の注意点は、交換作業中にクリップが外れないようにすることです。外れてしまったらメモリーは失われてしまいますのでご注意を。
こちらの商品は、9V電池(四角い電池)を使いシガライターから給電を行うタイプです。使い方はいたって簡単で電池を付けてシガライターに差すだけ。ただしバッテリーの交換作業前にイグニッションを「ACC」の位置にするのを忘れないようにご注意をください。
OBD2(バッテリー別)
OBD2端子に差し込むことで電源供給できるので、作業中に外れる事が無いので使いやすいと思います。難点は、別にバッテリーを用意する必要がある事ですね。
OBD2 シガライターより
上記の商品の難点である別にバッテリーを用意しなくても、他の車の̪シガライターから電源を供給することでバックアップができる商品。コード長が3.2mあるので横付けしたら届きますね。
OBD2 充電式
リチウムイオン電池を搭載しているので、OBD2端子にさすだけで電源が供給できます。USB端子が設けられていますので、モバイル機器の充電をすることもできます。
次のページで裏技の方法と注意点を説明しています。
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