アルト 、ラパン、ワゴンR、スペーシアの燃料タンク変形の恐れ

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スズキから、令和2年11月20日、樹脂製燃料タンク変形に伴う不具合について、国土交通省にリコールの届け出がされています。樹脂製の燃料タンクの変形が原因で、残量警告灯しなくなる恐れがあるようです。詳細と作業の注意点も紹介しています。

リコール詳細

リコール開始日令和2年11月20日
不具合の内容樹脂製燃料タンクにおいて、燃料蒸発ガスホースの材料及び圧力調整弁の表面粗さが不適切なため、圧力調整弁が固着するものがあります。
そのため、そのまま使用を続けると、燃料タンクが負圧になり変形することで、燃料レベルゲージが傾き、燃料計が実際の燃料残量より多く指示するため、燃料残量警告灯が点灯することなく予期せぬ燃料切れとなり、エンストするおそれがあります。
改善の内容全⾞両、燃料蒸発ガスホースと通気配管を対策品に交換します。

対象車両

通称名型式リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲
及び製作期間
アルト  DBA-HA36S  HA36S-100014~HA36S-113430
平成26年12月4日~平成30年11月30日
HA36S-120001~HA36S-121002
平成30年12月3日~平成31年3月21日
HA36S-200123~HA36S-343736
平成26年12月2日~平成29年8月1日
HA36S-351001~HA36S-404526
平成29年7月31日~平成30年12月5日
HA36S-500026~HA36S-511844
平成30年12月3日~平成31年3月21日
HA36S-860066~HA36S-900135
平成27年2月16日~平成30年11月30日
HA36S-910021~HA36S-911854
平成30年12月3日~平成31年3月18日
   アルトバン     HBD-HA36V  HA36V-100034~HA36V-140535
平成26年12月3日~平成31年3月21日
アルト ラパンDBA-HE33SHE33S-100099~HE33S-221530
平成27年5月20日~平成31年3月16日
ワゴンRDBA-MH35SMH35S-100026~MH35S-131993
平成29年1月25日~平成31年3月28日
MH35S-670014~MH35S-672890
平成29年1月25日~平成31年3月13日
DAA-MH55SMH55S-100065~MH55S-277228
平成29年1月27日~平成31年3月25日
MH55S-700022~MH55S-732631
平成29年1月27日~平成31年4月1日
MH55S-900074~MH55S-913076
平成29年1月27日~平成31年4月1日
スペーシアDAA-MK53SMK53S-100062~MK53S-197683
平成29年11月27日~平成31年3月25日
MK53S-550021~MK53S-617458
平成29年11月27日~平成31年3月28日
MK53S-820078~MK53S-863323
平成29年11月28日~平成31年4月4日
合計 712.631台

それぞれ、2WDのみの対象で、合計 712.631台となっています。

改善箇所説明図

樹脂製燃料タンクにおいて、燃料蒸発ガスホースの材料及び圧力調整弁の表面粗さが不適切なため、圧力調整弁が固着するものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、燃料タンクが負圧になり変形することで、燃料レベルゲージが傾き、燃料計が実際の燃料残量より多く指示するため、燃料残量警告灯が点灯することなく予期せぬ燃料切れとなり、エンストするおそれがあります。

改善の内容

全⾞両、燃料蒸発ガスホースと通気配管を対策品に交換します。

ブリーザーホース間に圧力制御弁につながるジョイント追加に伴い、長さが違うエバポホースを3本組わせたものに交換です。

注意事項

  • 配管内の燃圧除去をしてから作業する。
  • バッテリーマイナスを取り外す。
  • バッテリーをは座して燃料計の表示が、9つ目以上だと、フィラホースを外した際に、燃料が流出する恐れがある。
  • 圧力調整弁などは、樹脂製のため破損しないよう、慎重にホースの抜き差し行うこと。
  • 取り付けたホースの曲がりやねじれがないように注意する。
  • バッテリーを外しているので、ナビやパワーウインドの設定を行う。

フューエルタンク取付ボルト 締め付けトルク 14N・m

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