「旧軍遺構」舞鶴旧鎮守府水道施設 桂取水堰提とその周辺

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ツーリングの目的地として、舞鶴旧鎮守府に纏わる施設を巡っていますが今までの砲台跡や弾薬庫跡などではなく、水道施設である「桂取水堰提 」を紹介したいと思います。また近くの蛇切岩には広場があり駐車する事もでき、木陰にはベンチもありますのでコーヒースポットとしてもお勧めです。

舞鶴旧鎮守府水道施設 桂取水堰提

舞鶴旧鎮守府水道施設は,与保呂川の支流である岸谷川に築かれた貯水池施設で、舞鶴旧軍港を望む高台に位置する旧北吸浄水場施設から構成された上水道施設です。堤高は12.4mと決して大きいわけではありませんが、重力式コンクリートダムとしては、布引五本松ダムに次いで日本で2番目に古いそうです。

現在は、舞鶴市の水道の水源として使われていますが、もともとは旧海軍鎮守府が舞鶴港の海軍の艦艇補給用水の確保を主な目的として建設されたものだそうです。

フェンスに囲まれており見学しにくいですが、少し斜面を降りて 桂取水堰提 を見学させていただきました。

※帰宅して調べてみた所、蛇切岩の所から堰堤まで歩いて行けるようです。

上から見ているとわからないのですが、近寄ってみると取水口?トンネルの様なものがあり、文字が刻まれていますが読めません。舞鶴市のホームページによると「清徳霊長」の文字が刻まれているそうです。Mが二重になっているようなマークは、旧海軍のマークで波を表しているそうです。

蛇切岩(じゃきりいわ)

桂取水堰提の少し手前にある蛇切岩を見学しに行きました。広場の隅にある看板の示す方へ降りていくと目の前に大きな石が現れます。

恋が実らず池に落ちた娘が大蛇となり周辺の村人に危害を加えるようになったため退治された際に池の水に流された際に岩にぶつかり三つに切れたという民話が残されています。

祟りを恐れた村人は三つに切れた大蛇の頭部を「日尾池姫神社」に、行永の胴体を「どうたの宮」に、尻尾を「大森神社」に祭られ、三つに切れた岩を「蛇切岩(じゃきりいわ)」と名付けられました。

蛇切岩のある河原に降りる道は足場が悪いので、蛇切岩神社の前から見下ろしても見えます。

広場には木陰にベンチがあり、背後には川が流れていますので涼しく過ごせます。

画像には写っていませんが蛇口を捻れば水が出ますので、わざわざ水を持参しなくてもコーヒーを飲めそうです。

芦ノ町ため池

近くには舞鶴市内で一番大きい「芦ノ町ため池」がありますが、この池は舞鶴湾に軍港が開港した際に旧海軍が良質な水源を確保するために与保呂川をせき止め 桂取水堰提 を建設されたことにより、農業用水の確保ができなくなったことに対する補償として、1908年(明治41年)に造られた農業用のため池です。

建造後、約100年経過し老朽化し危険な状態となったたので2006年(平成18年)から5年かけて、大掛かりな改修を行ったそうです。

芦ノ町ため池と 桂取水堰提 へ行く方へと道が分かれますが、その手前には農業用水を運ぶ水路があります。桂取水堰提 からの川の流れと芦ノ町ため池から農業用水が水路で交差しています。

最後に

ツーリングの目的地として旧軍遺構を紹介していますが、その一つある舞鶴旧鎮守府水道施設 桂取水堰提を紹介しましたが、軍港内の諸施設と艦艇用に大量の飲料水を確保するために同時に建設された旧北吸浄水場第1配水池(舞鶴旧鎮守府水道施設)も一緒に訪れてみても良いと思います。どちらも人が少なく静かな所ですのでおススメです。

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