「京都府・美山町」大野ダム・虹の湖にかかる虹の七橋と沈下橋を巡る

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かやぶきの里で有名な美山町にも近い大野ダムのダム湖である「虹の湖」は、「虹の七橋」と呼ばれる橋の色を変えることで虹を表現しています。現在では曖昧になってしまっている部分もありますが、吊り橋の上から眺める由良川は格別です。近隣のスポットや沈下橋も併せて紹介します。

由良川

大野ダム周辺には多くの橋が架かっており、「虹の七橋ってどの橋のこと?」となってしまいますが、由良川に掛かる七つの橋がそれにあたるようです。虹色をアピールしていたのは相当昔の事のようです。橋の色が識別できるものもあれば、色あせているもの、架け替えられたなど、現在はとても七色をアピールできる状態ではありませんが十分楽しめると思います。

虹を表現した七つの橋

大野ダムから上流に向かう順番に以下のようになっています。

  • 向山橋(むかいやまばし)(水色)→(白)
  • 肱谷橋(ひじたにばし)(白)
  • 小幡橋(おばたばし)(青)
  • 小野橋(このばし)(赤)
  • 文字畾地橋(もんじがいちばし)(紫)
  • 萱野橋(かやのばし)(緑)
  • 宇見橋(あざみばし)(ピンク)or(オレンジ)

橋梁名の横に色を記載しましたが、「あれ?七色になってない」と思った方もおられると思います。これがあいまいになっている部分なのです。この事について大野ダム管理事務所に問い合わせてみたところ橋梁の色を示した資料は残っていないそうです。

GoogleMap

大野ダムビジターセンターの駐車場には七色のモニュメントが建てられています。このことから考えると虹を表した七色は次のものと推測できます。

  • ピンク
  • オレンジ
  • 黄色
  • 水色

橋の色でないのは、「オレンジ」と「黄色」という事になり、旧向山橋は水色だったので、 「肱谷橋(ひじたにばし)」と「小幡橋(おばたばし)」が塗り替えられたのかもしくは、旧向山橋が塗り替えられた後架け替えられたのかもしれません。

ではそれぞれの橋と周辺の立ち寄りスポットを紹介していきます。

向山橋(むかいやまばし)

当初は水色の向山橋が架かっていましたが、平成20年頃に大きく立派な橋に架け替えられ道幅も広い新向山橋となりました。この橋の建て替えの頃には「虹の七橋」という概念は無くなっていたようで七色を表す色には塗られなかったようです。

対岸にあるパターゴルフ場やシクロスコースに行くには、この橋を渡っていく事になります。

橿原大橋

虹の七橋には含まれていませんが、大野ダムから向山橋に向かう県道12号線上にある黄緑色の立派な橋が橿原大橋です。

この橋のすぐ横には、京都選定200選にも選ばれたケヤキがありますので、併せて立ち寄ってみてください。

向山公園

向山橋の東側にあった旧向山橋に合わせて作られた県道12号線の対岸にある公園です。立派な東屋がありますが、手入れされておらず雑草が生え放題になっているのが残念です。

肱谷橋(ひじたにばし)

肱谷橋は昭和35年に架設されましたが、補修をしているものの老朽化が進行しており、重量制限14tの大型車通行制限、10km/hの速度制限が実施されています。また災害などで橋が通行できなくなると、肱谷集落が孤立してしまう恐れがある事を理由に、主要地方道 綾部宮島線(肱谷バイパス)が計画されており、肱谷橋の上流部と下流部に新たな橋を建設し、県道12号線が肱谷集落の中を通るようになり令和4年には開通の見通しです。

開通後は肱谷橋は撤去されてしまうと思われますので、行くのなら今のうちかもしれません。

音海橋と歩道橋

県道12号線上にある水色のトラス橋「音海橋」は、道路幅が狭いこともあり並行して歩行者用のつり橋が掛けられています。この側道橋は横から見るとたわんで見えますが、床板はピアノ線(PC用高張力鋼材)をコンクリートで包んでいるそうです。その下には旧音海橋の橋脚を見る事が出来ます。

小幡橋(おばたばし)

虹の七橋の中で、小幡橋(おばたばし)小幡橋(おばたばし) 文字畾地橋(もんじがいちばし)が吊り橋となっていますが 、そのなかでも状態が悪いのが、この小幡橋です。

どの吊り橋も入口に獣除けのゲートがあるものの、施錠はされておらず開けて入る事ができるのですが、ゲートの向こう側は雑草に覆われており橋の存在が確認できないほどです。おそらく橋を渡った先は茶畑があるだけなので、もの好きしか渡らないのかもしれません。

この橋も青色ですが、この錆びっぷりを見ると長年放置されていることを考えると、この橋が「虹の七橋」の青色の本家かもしれませんね。

とはいえ、この吊り橋は欄干部分もワイヤだからなのか左右を連結する金具を備えており、そのシルエットがすばらしい。3本の吊り橋の中では一番好みだったりします。

放置されている橋なので欄干部分のワイヤーが切れているところもあります。橋自体は揺れも少なくしっかりしている印象ですが、ワイヤー部分は弱っているようなので注意して下さい。

大野ダム岩江戸公園

小幡橋 の近くにある静かな公園です。駐車場やトイレもありますので自動車でも安心です。茅葺の東屋やベンチもありますので、お弁当を食べたりコーヒーを飲むにもよさそうです。

小野橋(このばし):赤

こちらも獣除けのフェンスがありますが、開けて通行する事が可能です。日本の遊歩道100選にも選ばれた大野対岸線に続いていることもあり、錆は出ているものの他の吊り橋に比べると綺麗です。定期的に手入れはされているようです。

虹の湖トンネル

虹の湖トンネルは、林道 大野対岸線にあるトンネルです。この道路は遊歩道となっていますが車両通行可能です。

トンネル付近は緑に囲まれた小野橋やゆったり流れる由良川のビューポイントになっています。

文字畾地橋(もんじがいちばし):紫

虹の湖トンネルを少し行ったところにある吊り橋ですが、一段下がった所に橋が掛かっているので道路からは見えません。案内看板を見落とさないようにしましょう。こちらも利用者が少ないようでかなり荒れています。紫色だったようですが色あせと錆でよくわかりません。

萱野橋(かやのばし):緑

音海橋と同じくトラス構造の萱野橋は、 綺麗な緑色と相まって、写真映えするはしです。川面に映る影を写すのも橋の構造がわかって面白いですよ。

虹の七橋の存在を知らなかった17年前に萱野橋で撮影した画像が出てきました。この当時も色とトラス構造に惹かれて立ち寄ったのを覚えています。

ウォールペイント

萱野橋の正面にはウォールペイントが施されており、何気に映えスポットになっているようです。

宇見橋(あざみばし)(ピンク) or(オレンジ)

大野ダムから一番遠い場所にあるに橋ですが、七橋の中で吊り橋以外では、唯一県道から離れた橋ですので七橋の一つとは気付きにくいかもしれません。オレンジが色褪せたのかもしれませんが、見た感じではピンク色のようです。車道としては、かなり幅が狭いので自動車で訪れる方はご注意を。

沈下橋

宇見橋 から更に上流部、由良川と棚野川の合流部に掛けられた2連の沈下橋です。美山小学校の近くの田園地帯にあります。

最後に

大野ダムは、春は桜、秋は紅葉が美しいダムですが、ツーリングで通った事のある方も多いと思いますが、少し先に「かやぶきの里」や「道の駅 美山ふれあい広場」があるので、素通りしていく方が多いと思います。近隣にある日吉ダムには道の駅が併設されていることもあり人が集まるダムのような華やかさはありませんが、静かに過ごしたいのなら断然大野ダムがおススメです。機会があったら訪れてみてください。

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