推奨土木遺産に登録されている両橋と同じく、土師川(はぜがわ)に架かる「坪原橋」だが、旧道にあり目立たないせいか、情報も少ない。旧道となってからは、農道として使われてているようだ。グーグルマップにも表示されておらず、穴場的な坪原橋を紹介する。
趣味と実益を兼ねて衛星写真を眺めていると、旧道と思われる道路上の橋が気になり、ダメ元でストリートビューで確認してみた。すると田んぼに囲まれた一軒の民家に通じるだけの細い道にもかかわらず、レトロな橋を表示してくれた。
しかし、福知山方面へのツーリングが続いていたこともあり、ここへ向かうだけで福知山方面へ走るのもイマイチ気が乗らなかったが、スケジュール帳に記録したいた「滝の千年ツバキ」の開花時期が訪れたことに気付き、合わせて訪問することになった。
ここへ訪れるには、福知山市街から国道9号線を京丹波方面へ走り、府道97号線(篠山三和線)を右折する両橋へ向かうが、その少し先を左に入ると坪原橋が現れる。新道の方へ入ったとしても、橋から下を覗くと坪原橋が見える。私は後者の方からアクセスしたので「坪原大橋」経由で坪原橋の方へ廻った。
坪原橋は坪原大橋よりも低い位置に架けられているので、走行しながらでは橋は見えない。
坪原大橋に到着。背後に見えるのが坪原大橋。
東側の親柱の記載は、普通であれば「はぜ川」と思われるが、「波ぜ川」に読めるような気がするのは気のせいだろうか?
こちらの親柱の記載は、竣工時期を示していると思われるが、フェンスのすき間からのすき間からしか撮影できない上に、笹が被っており判別できなかった。
橋を渡り反対側。左側の親柱に「坪原橋」右側に「土師川」。
橋の脇に階段があるので橋の下に降りることができるようになっていた。
更に階段を下りて行く。
一番下まで降りた所に、バルブの付いた配管があった。ここから田んぼへ水を引いているようだ。
橋の裏側に回ってみると、ツバメの巣と思われる跡がたくさん残されていた。毎年ここで営巣しているようだ。
橋の中央部に、何やら丸いものがぶら下がっていると思い望遠レンズで、見てみるとスズメバチの巣も残っていた。
私のツーリングでのルート取り方は、最初の目的地だけを決めて後はノープランといったスタイルで出かけることが多い。都度、天候や気分によってマップ上の候補から、次の目的地を選ぶが、気が変わって、まったく別の方向へ向かう事も多く、「帰りに寄ろう」と思った所に辿り着く事は非常に珍しい。しかし、今回に限っては、最初の訪問地「滝の千年ツバキ」と最終目的地に設定していた「坪原橋」にちゃんと辿り着いた。気まま物にしては上出来だと我ながら感心してしまった。
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