現在は国道9号線の人道橋として活用されており、土木遺産に登録されている石造りアーチ橋「王子橋」を訪ねた。この橋は裏側も石造りとなっているが、川底まで高さがある上に両端が切り立っているので降りるのが困難だが、何とか降りるルートを見つけたので紹介したい。
王子橋は道路橋であったが、現在は半分を人道橋、もう半分を緑地帯としている。国道9号線沿いにあるんものの、自動車やバイクでの走行中は気が付きにくいかもしれない。
橋をサイドから見ると石造りアーチ橋となっている。西側の法面は、最近コンクリートで固められたようだ。
国道側から見ると正面から見ることができるが、カーブ途中から見ることになるので見通しが悪いので注意が必要だ。
振り返ると、京都縦貫道のコンクリートアーチ橋が見える。
この橋の西側は「鵜の子谷林道」。がっちりとゲートで封鎖されていた。
少しだけ歩いて見に行くと、縦貫道の橋の向こう側に向かってまだ道が続いている。この橋を下側から見ると同形状の橋が並んでいることがよく分かる。シンメトリーで良い雰囲気だ。
話しが逸れてしまったが、王子橋に戻り、今度は橋の東側に回ると、ここには明治17年(1884年)に建設された初代王子橋の親柱が展示されていた。
土木遺産のプレート。
土木遺産に認定された施設をいくつか見てきたが、認定書を見たのは初めてだ。
この橋は裏側も石張りになっているらしいが、上から見る分には確認することができないので、なんとしても河原に降りたいと思い、進入路を探してみたところ、何とか降りることに成功した。そのルートを紹介しておく。
まず最初に、初代親柱から少し東側に移動した所の側溝に沿って裏側に入って行く。
側溝に沿って入った所から国道の方を見ると初代親柱が見えている。
竹藪の間を側溝に沿って進む。
側溝に沿って歩いて行くと、所々に竹に赤いペイントが施されているが、数本まとまってペイントされているところが目印だ。先人がマークしてくれているのかもしれない。
下を見るとかなり切り立っている。ここから下りて行くことになるが何もなければ滑り落ちてしまい上がるのも困難なほど切り立っているが、幸いにも竹が手すりとなってくれるので、案外簡単に降りる事が出来る。ただし、太くしっかりしたものを慎重に選ぶようにしたいところ。
慎重に河原に降りると、王子橋と9号線の赤い橋、更にその向こうは京都縦貫道のコンクリートアーチ橋が見えてきた。王子橋に近づくには川を渡る必要があるので、石の上を伝って対岸へ渡った。水深が浅い時期だったので渡れたが、水量のある時は長靴が必要かもしれない。
橋の裏側も綺麗な石造りなのが確認できる。
国道の方へ向かって作業用のレール?か足場の様なものが橋の下を通過しているので、難なく歩いてゆくことができた。
帰りも同じように竹を手すりにしながら上がれば大丈夫だが、斜面は滑りやすいのでくれぐれも注意していただきたい。
「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」を電子マウントアダプター「Fringer FR-FTX1」の組み合わせで、富士フィルムのカメラで使用しているが、このレンズ、価格が安く写りも良いので気に入っているが、最大の欠点が収差が発生しやすい事。F8まで絞っていたが盛大にパープルフリンジが発生してしまった。次回は違うレンズを使い快撮影してみたいと思う。
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