スズキハスラーのバックドアのバランサーに封入してあるガスが抜け、バックドアを保持できなくなる恐れがあるとして改善対策が出されています。改善対策の内容と実作業について説明します。
改善対策詳細
改善対策開始日 | 令和2年11月20日 |
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不具合の内容 | バックドア用バランサにおいて、内部洗浄工程での乾燥温度が不適切なため、バランサ内部に洗浄水が残っているものがあります。そのため、バランサ内部が錆びて、封入しているガスが徐々に漏れ、最悪の場合、バックドアを保持できなくなるおそれがあります。 |
改善の内容 | 全車両、バックドア用バランサを良品に交換します。 |
対象車両
通称名 | 型式 | 改善対策対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲及び製作期間 |
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ハスラー | DBA-MR31S | MR31S-101351~MR31S-116569 平成26年7月31日~平成29年10月2日 |
DBA-MR31S | MR31S-237034~MR31S-316667 平成26年7月31日~平成29年10月10日 | |
DBA-MR31S | MR31S-817595~MR31S-848030 平成26年7月31日~平成27年11月20日 | |
DAA-MR41S | MR41S-100012~MR41S-280033 平成27年4月28日~平成29年10月10日 | |
DAA-MR41S | MR41S-600030~MR41S-629182 平成27年11月20日~平成29年10月10日 |
改善箇所説明図
スズキではバランサと呼んでいますが、ダンパーの方がわかりやすいかもしれませんね。バランサは、バックドアを開ける際に封入してあるガス圧でドアの重さの軽減といっぱいまで上げた時の保持をしています。ですから完全にガスが抜けてしまうとバックドアを上げるのが重くなり、保持することができなくなり、手を離すとすごい勢いでドアが閉まってしまいます。完全に抜けていなくても保持力が弱まってくると、バックドアを開けて荷室をゴソゴソしている間に、勝手にバックドアが閉まり、車体とドアに挟まれる危険があります。
改善の内容
全車両、バックドア用バランサを良品に交換します。識別:バックドアラッチ右側に赤色のシールを貼付します。
注意
対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれる場合がありますので、詳しくは最寄りの販売店にお問い合わせください。
対象車の製作期間は、ご購入の時期とは異なります。
実作業
ボディ側、バックドア側のメタルクリップを浮かすとバランサーを取り外す事が出来ます。片側のバランサーを外すとバックドアを保持する事が出来ず下がってきますので、他の人に保持してもらう必要があります。
またボディ側は狭いので、脱着の際やメタルクリップを起こす際にドライバーで傷つけないように注意が必要です。
取り外したバランサー。
バランサーには左右がありますので、間違わないように。
取付は、メタルクリップを起こさなくても、そのまま押し込めば入れる事が出来ます。
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