バイクツーリングで淡路島と言えば、海沿いをぐるっと回るのが定番どなっている。前回紹介の絵島と大和島の横を通っているのに、なかなか立ち寄れずにいたのも、淡路島に上陸して、あまりにもすぐにあるため、上陸の喜びのあまり勢い余って通り過ぎてしまうのだ。今回は趣向を変えて、淡路島の山側の探索を目的としている。その一番のメイン「中田地区の素掘り隧道」を訪ねた。
絵島・大和島から、中田地区へ移動する際に、国道28号線を海沿いに南下していると、淡路島名物?の観音像の横を通った。正式には、「世界平和大観音像」というらしいが、2021年6月から解体工事に着手したらしく、足場が組まれその姿は見えなくなっていた。
さらに、国道28号線を南下し、「志筑交差点」を右折し、志筑郡家線(県道88号線)から、木曽上中田線(県道467号線)に入、1.5キロほど走った道路沿いに中田地区の素掘り隧道が存在している。
中田地区の素掘り隧道の場所
この隧道も「絵島」や「大和島」の隧道と同じ砂岩でできた地層のようで、幾重にも重ねられた独特のストライプ模様が、何とも印象的。隧道の上は竹林となっており、赤茶けた隧道と竹の色鮮やかなグリーンとのコントラストが素晴らしい。
隧道内部から県道側を見る。砂岩は崩れやすく、手で触るとポロポロと砂が落ちるぐらい柔らかい。
隧道入口付近は、伸びた竹の根が露出している。
入り口横に数字の様なものがみてとれるが、彫られているのではなく、文字の様なものが浮き出ているのが不思議だ。
隧道の反対側には、集落が見える。
出入り口には、石が並べられている。坂になっているので、こうしておかないと地面が削れてしまうのだろう。
隧道を抜けた先は綺麗なコンクリート舗装になっている。もっと戸数がある集落だと思っていたが、隧道内から見えていた二軒のみのようだ。
こちら側は、上部が大きく張り出した形状をしており迫力がある。
脇には、「薄木池」の看板。通常は、池の畔に設置されているようだが、池は見当たらない。探索してみたかったが、住居の方へまっすぐ進んでいるので、遠慮した。
県道側に戻り、こうして見上げるように見てみると、現在の隧道部分から県道側に放射状に広がっている。もろい岩石である砂岩に掘られた、この隧道は、完成当初はもっと県道寄りに入口があったものが、長い年月を掛け風化した結果、天井部分は崩れ幅も広がりっていったことにより、次第に隧道の全長が短くなっているのではないかと推察される。
しかし、そのおかげで狭い県道沿いに存在しているのにもかかわらず、バイクを駐車しても通行の妨げにならないのは非常にありがたい。
コメント
はじめまして。色々面白いところへ行かれていますね。ちょくちょく参考にさせていただいてます。
先日も、こちらの別記事を参考に淡路島の柏原山周辺の絶景を堪能してきました。隧道やその他の遺構なども大好物ですので、また読ませていただきます。これで、淡路島に行く楽しみが増えました。
かんちゃん様はじめまして。つたない私の記事がお役に立てているようでうれしい限りです。淡路島へは近いうち再訪したいとおもっているものの、去年から体調不良に始まり、腰椎ヘルニアの再発などが重なり現在、思うようにバイクに乗れずブログ更新も休止状態となっております。春になりバイクもブログも再開した際は順次紹介していきたいと思っております。ありがとうございました。