「淡路市・岩屋」絵島と大和島の素掘り隧道

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ツーリング
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久しぶりに淡路島へ渡る事にした。最初の目的地は、淡路市岩屋にある「絵島」と「大和島」。両方とも原付バイクご用達のフェリー「ジェノバライン」乗り場のすぐ近くに位置しているが、このジェノバラインで訪れた際、帰りに立ち寄るつもりでいたが、フェリーの時刻が迫っていたので、立ち寄れなかった絵島と大和島を訪ねた。

絵島

淡路島の北端部に位置する岩屋に浮かぶ島で、国道28号線沿いにあるので目にしている方も多いはずだ。かくいう私も立ち寄ろうと思いつつ何度も素通りしていた所でもある。

絵島の真横には、原付での淡路島への上陸手段「淡路 ジェノバライン 岩屋港のりば」がある。前回は、ジェノバラインを使いカブプロで淡路島に渡たが、フェリーを降りてすぐだったので、勢いよく素通りしてしまった。「帰りに寄ろう」と思った所に立ち寄れることは稀だ。

絵島は、郷土記念物に認定されている。

日本神話の一つ「国生み神話」にも登場する、おのごろ島(磤馭慮島)は、イザナギとイザナミの男女神が、天より降り立ち、神の依代である天の見柱を見立てて、その回りを巡り夫婦となって国を作ったとされている。その始まりが淡路島はじめとする大八島を作ったとされている。諸説あるようだが、絵島は、長年、風雨や波にさらされできた地層が美しい島であることから、おのころ島に見立てられたとしている。淡路島内には、ここ以外にも「おのころ島」伝説が伝わる場所幾つかあるようだ。ツーリングの目的地として「おのころ伝説の伝承地巡り」というのも面白いかもしれない。

絵島には、橋がかけられており通常時には、島に渡る事が出来るのかもしれないが、訪問時は補修工事が行われており、バリケードで封鎖されていた。

また、絵島の美しく見える地層は砂岩によるもので、茶色く見える部分は,砂岩中に含まれた鉄分がさ錆びたもの,黒く見える部分は、木の皮などの化石である。

大和島

大和島は、先程紹介した絵島から、国道28号線を南に300メートルほどの所に位置している。

名称に島と付いているが、海に浮かんでいるのではなく、岩屋海水浴場北端に繋がった陸続きの島である。絵島も昔は陸続きだったものが、風や波に洗われて分離したそうだ。

1988年に絵島と共に、この大和島も県指定の郷土記念物となっている。また岩屋海水浴場の北端部である大和島周辺の整備が行われたようだで綺麗になっていた。

大和島の素掘り隧道

名称不明のため、大和島の素掘りトンネルとしているが、大和島ではなく、大和島から国道側を見た側の岩山に今回紹介する素掘り隧道がある。

大和島は、国道28号線から少し奥まったところに位置しているが、ここで紹介する素掘り隧道は、国道に近いところにあり、絵島から大和島に移動する際に一瞬見えたので気付いた。

道路側からは、電柱の陰になるので見えにくい位置にあり、一段高くなったところに掘られている。そして、隧道の中を覗くと、漁具の様なものが置かれているというか、放り込まれている感じだ。

隧道内は低くしゃがみながら中部に入ると、海側に向かい横穴があり、すぐ先からも明かりが差し込んでいた。隧道内を進みたいところだ物が置いてあるので進む事が出来ない。一旦出て外から廻る事にした。

道路が海に向かって下っているので、こちらの入り口は道路との高低差が少ない。こちらの入り口の方が開口部が大きい。

内部はやはりロープやフロートなどの道具が置かれており、左手(海側)に向かって更に隧道が続いているようだが封鎖されているようだ。絵島・大和島と同じく砂岩をくりぬいたものなので、非常に柔らかく、崩れた砂が道具の上に積もっていた。

この隧道が何のために掘られたのか気になる所なので、近隣の住民の方にお話を聞ければ、何かわかるのかもしれないが、周辺には人気が無く聞くことができなかった。

今回、大和島へ入る入口が分からず、バス停付近から中に入らせていただいた。入る時は誰もいなかったが、出てくるとバスを待つ住民の方が、たくさんおられた。その間をバイクで通ることになり非常に気まずかった。国道から素掘り隧道の前を通り漁港の方へ向かうと大和島が現れる。こちら側なら、自動車も駐車できる。

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