富士のX-T30で使用している超広角レンズCarl Zeiss (カールツァイス) Touit 12mm F2.8(富士フィルムマウント)の調子が悪いので、代替えとして「FUJI XF10-24mmF4 R OIS」を考えていましたが、電子マウントアダプターを介し「AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR」の組み合わせで使うことにしました。
超広角レンズ
Carl Zeiss (カールツァイス) Touit 12mm F2.8(富士フィルムマウント) はお気に入りのレンズでしたが、絞りリングを回しても思うように絞り値が設定できなくなってしまい、かなり使いにくくなってしまいました。Touit 12mm F2.8は色のりの良さが気に入っていましたが単焦点の使い勝手の悪さも感じていたので今回はズームレンズに使用と考えていました。
富士フィルム XFレンズ
本来なら富士フィルムのカメラには、XFレンズを使う必要がありますので、超広角レンズで選ぶならば「XF8-16mmF2.8 R LM WR」か「XF10-24mmF4 R OIS WR」のどちらか。
当然、赤バッチの付いた「XF8-16mmF2.8 R LM WR」の方が贅沢な光学設計ですが、大きく重いレンズで価格も高い。そうなると残るは「 FUJI XF10-24mmF4 R OIS 」 になります。
AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR
必然的に 「 FUJI XF10-24mmF4 R OIS 」 が候補となったのですが、 ツーリング使用がメインで頻度もそれほど高くない事を考えると、できるだけ安価で購入できる方が助かります。そこで「安いのに描写が良い」と評判の「 AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR 」にしてみることに。
幸い手元に「NIKON Z50」+「FTZ」とマウントアダプター「Fringer FR-FTX1 」があるので、 「 AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR 」なら、双方のカメラでレンズを共用が可能。
とはいえ良い事ばかりではありません。レンズの仕様を比較すると 「 AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR 」 が優れている点は、最短撮影距離と大きさ及び重量のみなのに、マウントアダプターを装着することで、その大きさと重量の部分すら「 XF10-24mmF4 R OIS 」を上回ってしまうのが難点です。
AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR | XF10-24mmF4 R OIS | XF8-16mmF2.8 R LM WR | |
レンズ構成 | 11群14枚(非球面レンズ3枚) | 10群14枚 (非球面レンズ4枚、 EDレンズ4枚) | 13群20枚 (非球面レンズ 4枚、 EDレンズ 3枚、 スーパーEDレンズ 3枚) |
焦点距離 | f=10-20mm (15-30mm相当) | f=10-24mm (15-36mm相当) | f=8-16mm (2-24mm相当) |
画角 | 109 ° -70° | 110°-61.2° | 121° – 83.2° |
開放 | F4.5-F5.6 | F4.0 | F2.8 |
最小絞り | ・焦点距離10mm時:f/22 ・焦点距離20mm時:f/29 | F22 | F22 |
羽根枚数 | 7枚 | 7枚 | 9枚(円形絞り) |
撮影距離範囲 | 22㎝ – ∞ | 24cm – ∞ | 25cm~∞ |
最大撮影倍率 | 0.17倍 | 0.16倍 | 0.1倍(T端) |
外形寸法 | ø77mm×73mm | ø77.6mm×87mm | ø88mm x 121.5mm |
質量 | 230g | 385g | 805g |
フィルターサイズ | ø 72mm | ø72mm | ー |
手振れ補正 | 有(3.5段分) | 有(6.5段) | 無 |
メリット
- 安価。
- 最短撮影距離が少し短いので寄れる。
- ニコン・富士の両機で使用できる。
デメリット
- アダプターを加えると重量・大きさ共「 XF10-24mmF4 R OIS 」を超える。
- 「 AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR 」と「Fringer FR-FTX1 」 の合計金額が、「 XF10-24mmF4 R OIS 」を上回る。
- 同じ10mmでも、画角が微妙に狭い。
使用感
マウントアダプターを装着してX-T30での使用では、AFの動作や精度は何ら問題なさそうですし、3.5段分とはいえ手振れ補正もきっちり効いているようです。
解像感も申し分ありませんので、十分使えそうです。
キンモクセイが咲きかけていたので、寄って撮影。
逆光でも問題なさそうですね。
暗めの広角レンズですが、寄って撮影すれば背景が多少ボケてくれます。
10mmで撮影
20mmで撮影。今までは12mmの単焦点だったので使いにくさを感じることもありましたが、これだけ画角が変わってくれると使用頻度も上がりそうです。
ただ「 Touit 12mm F2.8 」に比べ色のりがあっさり目の感じがします。
最後に
電子マウントアダプター「Fringer FR-FTX1 」 と 「 AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR 」 を購入するのなら、 素直に「 XF10-24mmF4 R OIS 」 を購入する方が価格も安く高性能なので、そちらをお勧めしますが、ニコンと併用ならばアダプターを使うメリットは大きいと思います。またニコンのカメラを持っていない場合のアダプターを使うメリットとしては、カメラボディは発色の良い富士のXシリーズを使いレンズをは「 AF-P DX10-20mm f/4.5-5.6G VR 」 、「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」、「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」などの安価で評判の良いレンズを使えば、XFレンズとの価格差があるので、アダプターの価格を補えますので、そういった選択も 一つの手かもしれません。
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