トヨタ シエンタ ハイブリッドの補器バッテリーの交換する際、通常のバッテリー交換と同様にバックアップ電源を確保する必要がありますが、以前にも紹介した裏技を応用して交換作業を行いましたので紹介いたします。
シエンタの補器バッテリーはバックドアを開け荷室部分の手前に搭載されています。
ピンの頭をドライバーなどで押し下げて取り外します。
蓋を取り外してみましたが、バッテリー端子は見えますのでCCAテスターによる性能チェックは出来ますが、この状態ではバッテリー交換はできません。どうやら積み荷があってもこの蓋部分のみ外せば、バッテリー端子にアクセスしやすい様に配慮されているようです。
外した時に頭部分を押し下げて取り外したピンを、今度は取り付けますが、その際ピンの頭を画像右の状態で取り付けてください。取り付けたら頭を押して平らになるまで押し込んでください。
バッテリーを交換するには、電動エアコンプレッサーなどが収納されているトレイを外すとバッテリー全体がが見えるようになります。
そして、バッテリーを固定している10mmのボルトとナットをそれぞれ外すとバッテリー本体が動かせるようになりますので、手前に引いて作業をするとやりやすいです。画像奥側に刺さっている排気チューブを外すのを忘れないようにしてください。
バッテリー端子を外してバッテリーの取り外しますが、その前ににバックアップ電源を確保を忘れないようにしましょう。今回はタイトルにもある通り裏技で作業を行います。
以前、バックアップの方法や裏技について紹介しましたが、ハイブリッド車の場合ですとエンジンが掛からないので電源が確保できません。そこで整備モードに入りエンジン始動状態にして作業します。
整備モードの入り方については以下の記事をご覧ください。
整備モードの状態でバッテリー端子を外し交換を行いますが、ショートさせないように慎重に作業してください。
※作業は自己責任で行い、自信がない方はしっかりとバックアップ電源を確保した上での作業をお勧めします。
交換するバッテリーですが、この車に採用されているバッテリーは従来のJIS規格のものではなく、欧州規格に対応したバッテリーが搭載されています。これからは順次、この規格に代わっていくものと思われます。
今回交換したのは、昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)の「Tuflong」ですが、パナソニックや古河電工からもEN規格バッテリーが発売されています。
このバッテリーの排気チューブの取り付け位置が元のバッテリーは奥側にありましたが、交換する新しいバッテリーは手前側になっています。
そのためバッテリーに被せてあるビニールのカバーに、穴を開けて排気チューブを差し込みます。もともと奥にまで届く長さのホースなので長さが余りますが仕方ありません。
ステーを取り付け、エンジンオフで整備モード解除で完了です。
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