数年前の台風で被災したと聞いていた、猪名川不動尊を久しぶりに訪ねてみましたが、変わり果てた姿になっていました。しかしこれだけの被害にもかかわらず、祠や石仏が流されなかったことが逆に不思議でなりません。この様な状況でも護摩修行は行われており、信者の手によって少しずつ復旧しているようです。
猪名川不動尊へのアクセスは、県道602号線から猪名川変電所の方へ入っていきます。
案内標識があるものの変電所入口に目を取られがちですが、その奥に道が続いていますのでそちらの方へ向かいます。
すると舗装路が終わり未舗装路になります。
とはいえ、フラットなのでご安心を。
道なりに走ると変電所の裏側に回ります。
ここには砂防ダムがありますが、草が茂っているので道路からはわかりにくいですが、少し中に入って行くと堰堤の上に出る事が出来ます。
ここからは再び舗装路になります。
舗装はされているものの登っていくにつれて荒れてきます。
広いスペースが出てきました。滝の下キャンプ場です。
現在は、営業されていないようですが、焚火の跡があったのでキャンプしている方はおられるようです。
キャンプ場から先は、土嚢で補修されている所があるなど路面がかなり荒れてきます。
路面の荒れている区間を抜けると、階段が見えてきます。そこから少し上がったところが猪名川不動尊です。
到着してすぐ目に入ってきたのが、土砂に埋もれた看板。
看板を過ぎた所から滝の方を見ると、一見それほどでもないように見えますが…
少し上がっただけで、この荒れっぷりでした。見る影もありません。
信者さん方が上がれるように手を入れてくれているので、滝まで上がれます。それにしても、よく祠が残ったものだと感心しきり。
滝も落差が無くなっています。
被災前はこんな感じでしたが、滝の前にかけられていた橋は土砂で押し流され、滝壺は埋まってしまっています。
被災前の滝は、こんな感じでしたが半分ぐらい埋まってしまったようです。
滝の前にあった橋の残骸と思われる柱が確認できます。
滝の前から下側を見ると祠の横と前側を土砂に削られているのが良くわかります。これだけ大きな石が流れてくるのですから、その勢いは想像を絶します。
以前の画像を見ると、滝の前の橋だけではなく祠の前にあった階段や手すりも流されてしまっています。
こちらの祠も変形しているものの流されずに済んだようです。何か見えない力が働いているように感じじずにいられません。
入り口付近に降りてきました。
人は誰もいませんでしたが、焚火に火が残っていました。
来た時も気になっていましたが、道路の真ん中に点々と灰の山がありました。もしかすると護摩修行の一環なのかもしれません。信者さんの手によって少しずつ復旧されているようです。また以前のような姿に戻る事を願います。
最後に
静かで好きな場所だった猪名川不動尊ですが、すっかり変わり果てた姿になってしまっていました。しかし、主要な祠などが流されず残っていたので、ホッと胸をなでおろしました。今回は、CRF250Lでの訪問でしたので、NC750Xで訪れていた時に比べると「こんなに距離が短かったかな?」と思えました。さすがにオフローダーと言ったところでしょうか。以前はそれだけ慎重に走っていたかと言うことですね。オンロード車でも訪れることは可能ですが、路面の荒れている所もありますので気を付けて訪問するようにして下さいね。
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