ただでさえ高い位置にある、テネレ700のヘッドライトは、ロービームが上側二灯点灯するため、より高い位置から照らすことになり、前方車両の室内を照らしてしまう場合がある。そんなこともあって、少し下げ気味にしたいと思い、光軸の調整方法を調べてみた。また、バイクの4灯式ヘッドライトの光軸測定方法についても、調べたので合わせたて紹介したい。
ローダウンとLEDヘッドランプ
ローダウン仕様のテネレ700の場合、リヤをローダウンリンクに交換して車高を18mm下げており、それに伴いフロントフォークの方の付き出し量も増やしている。付き出し量が何ミリが指定なのかはわからないが、車高を触ると、それに伴いヘッドライトの光軸も変化してしまうが、ローダウン仕様はメーカーで部品を組み込まれて出荷されるのではなく、販売店に入荷してから作業が行われる。お店にもよるのかもしれないが、私のテレネは、ヘッドライトの光軸までは調整していないそうだ。
また、LEDヘッドライトを採用しているテネレ700は、明るい所と暗い部分の明暗さがはっきりしている上に、ヘッドライトの固定部分にゴムのインシュレーターが入っているため、走行中にヘッドライトが小刻みに揺れているのが良くわかるので、対向車や前方を走る車やバイクにとっても非常に眩しく感じているのではないかと気が気でないので、調整方法を調べる事にした。
光軸調整方法
テネレ700の光軸調整は、ウインドスクリーンの付け根にアジャスターが取り付けられており、ノブが付けらているので手でも回せるようになっているが、かなり固く、おまけにスクリーンが邪魔で非常に回しにくい。しかし、ノブの内側には8mmのスパナが掛けれるようになっているので、作業しずらい場合は工具を使う事になる。
回転方向は、このノブを横から見て、右に回すと光軸が下がり、左に回すと上がる。全調整範囲は4度。そして、ノブを10回転させることで、1度光軸が変化する。また、左右の調整はないので、転倒などでヘッドライトの取り付け部が歪んだ際は、光軸が出るようにきちんと修理する事が求められる。
ヘッドライトの光軸調整ノブは左右それぞれ調整できるが、ハイ/ローは連結されており個別の調整は出来ない。そのため他車を気にしてロー側を下げ過ぎると、ハイビームで測定を行う車検時に光軸が低すぎて不適合となる可能性もあるので、ご注意を。
陸運局での光軸測定
ユーザー車検でバイクを陸運局まで持ち込まれる方も多いと思うが、ハイ/ローそれぞれ2灯ずつ持つ4灯式のテネレ700の場合、光軸測定はどのように行うのか気になったので、陸運局では、どの様に測定するのか尋ねたところ、自動車の4灯式ヘッドライトと同じく、ハイ側2灯をそれぞれ測定するそうなので、コース入場前にロー側にガムテープなどを貼り付けて光が漏れないようにしておき、さらに測定していない反対側を隠す必要があるようだ。
最後に
テネレ700のヘッドライトの光軸について、疑問に感じたことを調べてみたが、車検は、約3年先の事なので、今回光軸を少し下げて終わりだが、テレネ700が国内販売を開始してから約2年が経過しており、発売当初のユーザーは、1年後に車検が迫っていることになる。それでも、時期が早いとは思うが、今後の参考になればと思い記事にさせていただいた。
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