阿武山登山口の未舗装路の後、本来の目的地であった「林道 車作線」を訪ねたが、綺麗な舗装林道なので特に目新しいものもなく走り抜けるだけだったので、久しぶりに権内水路を訪ねることにした。ここの水路沿いには遊歩道が整備されている。当然バイクでの通行不可のはずだが、お許し?を得て初めて通ることとなった。
林道 車作線
まず最初に「林道 車作線」を紹介しておく。入口は大阪北変電所がある阿武山登山道入口から、府道115号線を北上すると左手に現れる。
大阪北変電所穂面から来ると、ぐるっと回りこんで林道車作線へ入って行くことになる。行止めと書かれているが、特に封鎖はされていなかった。
少し進むと、ここにも入り口になったものと同じ林道標識があった。この辺りが高槻市と茨木市の境になるようだ。
標識の下に通行止めと書かれたポールが放置されていた。
左方向は、ハイキング道になっており阿武山の方へ続いているようだ。
林道沿いには古い林道標識も立っている。
そこそこ道路幅のある舗装路は、脇には落ち葉が堆積しているが走りやすい。
進んで行くと分岐があったので少し入ってみたが、民家のような建物の方へ向かっていたので引き返し右側の林道を進む。
山の中に入るとよくある道と言った感じで、ただ淡々と走るだけで物足りなさを感じていた時に山ツツジ?が綺麗に咲いていたので立ち止まった。
そこそこ距離はあるものの、特に面白い林道でもないので、さっと通り抜けてしまった。府道46号に出る手前に「林道 車作線 起点」の標識があった。
標識向かいに脇道があったが確認はしていない。おそらく安威川ダム建設に伴い府道46号線の付け替えられた影響で田んぼへ向かうことができなくなったので、代替え通路として整備されたものではないかと思う。
ただ、走り抜けるだけとなった「林道 車作線」。林道と考えると物足りなさを感じてしまうものの、綺麗な路面なので車種を選ばず走れる上に大阪府内であるながら、山深い所を走っているような気分に浸れるといった点で訪れてみるのもアリかもしれない。
権内水路
今回は、カブプロだがCRF250Lに乗り出したあたりから、ツーリングの仕方が変わってきており距離をガンガン走る事が少なくなり、一か所の滞在時間が長くなってきている。そのため今回も「車作林道」でもう少し時間を食うかと思っていたが、あっという間に通過してしまったので、時間に余裕ができてしまった。そこで、すぐ近くの権内水路に向かうことにした。ここへは前回、水路北側から訪問したので、今回は南側からアクセスる事にした。
林道 車作線起点から府道46号線に一瞬出て、安威川を渡ってすぐに右折して真っすぐ上がってゆくと水路北側に到着する。今回は南側からなので、右折してすぐを左折し南側に回った。
予定では、権内水路の上の車道を通り、水路の北側に回る予定だったが、この道路が通行止めと看板が上がっていたので、水路南側の入り口で畑をしていたご夫婦に聞いてみると、「道路は通行止めだけど、水路の方はバイクやったら通れるよ」と教えていただいた。「通っても大丈夫?」との問いにも「大丈夫や!」とのことだったので、お言葉に甘えて?通らせていただくことにした。
水路沿いには綺麗な遊歩道が整備されている。
しかし、進むにつれ土が堆積し、舗装路なのか未舗装なのかもわからない状態となっていた。水路沿いにベンチが設置されているたが、日が当たりにくい場所なので陰気な印象だ。
その横には「せき」があり、ここで水量の調整をしているようだ。
距離を示す案内板には、ばっちり「遊歩道」と記載されている。上を通る道路が通行止めなので、御厚意でそう言ってくれていたのだろう。幸いハイカーを含め誰もいないので通り抜けさせていただくことにしたが、お巡りさんは許してはくれないだろう…。
更に進むと南広場が現れた。雰囲気良く静かな場所に東屋があった。近場でこういった場所が見つかるのはありがたい。
南広場を後にして水路沿いを進むと巨大な岩が転がっている。この辺りを巨岩群と呼ぶそう。
本来通るつもりだった、通行止めになっている道路が上に見える。
水路の上を横切る2本の新名神の高架が出てきた。
北口を抜けた。前回は、ここでコーヒーを飲んだ場所だ。夏場は良いが日当たりが悪いのが難点。気候の良い時期は、200メートルほど歩くことになるが日当たりの良い南広場がおすすめ。
畑中権兵衛と言う庄屋が、20年の歳月をかけてこの水路を完成させたことにより、車作の村は繁栄したそうで、今でも村人から尊敬されているそうだ。この時代、道具も工具もなかったので村人を説得して提灯を持って山の中に立たせ、その明かりを対岸から測量を行ったと伝えられているそうだ。
北口からの振り返り。
北口から道路を挟んでまだ水路は続いている。特に封鎖などはされていないが道が細くバイクでは進めない。(画像は振り返り)
北口を出て左に上がるとすぐに封鎖されて通行できなくなっていた。
右手の未舗装路は確認していないが、ハイキング道のようだ。
府道46号線に向かい坂を下ると、再び新名神の高架が見えてくる。
もともとツーリングスポットとしては地味な茨木市だが、新名神高速の開通とダム工事によって、大きく変化してきている。近く完成する安威川ダム周辺の整備が完了した際には、新名神を下りればすぐというアクセスの良さと併せて脚光を浴びるかもしれない。
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