国道477号線の黒田トンネルの隣に旧トンネルである「黒田隧道」を訪れました。なぜこうなったのかわかりませんが、きっちり埋め戻すわけでなく少しだけ口が空いている不思議な隧道の紹介です。
場所は、京都府京都市右京区京北下黒田町東谷にある黒田トンネルの隣。意識せずに走っていると絶対にその存在に気が付かないでしょう。「関西電力(株) 黒田発電所」側から来るとトンネル横に祠があるのですが、木が茂っていると隠れてしまいますので尚更わかりにくいのです。
祠の所まで行ってみると、階段状になった上の部分に銘板が見えています。
銘板には「八光洞」と書かれており、隧道の上部のみが開口していました。
隧道の中ではなく、手前に土を盛っているようです。
黒田トンネルを抜け反対側の方に回ってみました。こちら側からも「黒田隧道」の存在はわかりません。
「黒田八十八稲荷神社」の鳥居の前。
「京都一周トレイル」のコースとなっているようです。
案内板もありましたが、Googlemapのストリートビューにはには写っていないので、比較的新しいようです。ここから黒田トンネルの方へ進んでいくと。
「黒田隧道」が姿を現します。手前には金網が張られていましたが長らく通行した形跡もありません。おまけに水はけが悪く水が溜まった所に一面草が茂っているのでグチャグチャです。スニーカーだと沁み込むかも。
金網の横が空いているので、中に入らせてもらいました。こちら側には「黒田隧道」と書かれています。
反対側をなぜ完全に埋めてしまわなかったのかが不思議でなりませんでしたが、ふと思いついたのが、扉で封鎖されていたので内部は確認していませんが、扉がある事から何かに使われていたと思われます。となると通行できないように埋めたと言うより、何かへの利用ありきなので出来るだけスペース確保したいので、手前側を埋めたのではないか?扉側には水が溜まっていることからも湿度が高い事が伺えます。そこから考えると上部のみ、あえて開けてあるのは通気の確保ではないか?と考えられます。これらを合わせて考えると廃トンネルとなった後、しばらくの間は貯蔵庫もしくは倉庫として使われていたのではないか?と思ったりしています。
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