京都府舞鶴市の山の上にある不思議な建物「舞鶴平和塔」と呼ばれる仏舎利塔に訪れてから、興味を持つようになりましたが、調べていると大阪にもある事を知り訪問してみました。大阪の郊外とはいえ住宅が密集した山の上にあるので、正直あまり期待していなかったのですが、想像以上にすばらしかったです。完全にナメてました。
周辺は住宅密集地になっていますが、仏舎利塔の敷地内は別世界です。興味がなくても、その存在感に圧倒されるはずです。そんな「大阪仏舎利塔」を紹介させていただきます。
大阪仏舎利塔
大阪仏舎利塔の建立は、川嶋貞子(明治22年〈1889年〉生まれ)が亡夫勘三郎の遺志をついで発願しました。昭和32年(1957年)1月、ネパールで開催された世界仏教会議に出席した貞子は、仏跡を巡礼した後、インドのネール首相官邸を訪れて、直接首相に建立を嘆願しました。この願いに大いに賛同した首相は直接、貞子に仏舎利を呈上されました。
寝屋川市 HP
帰国後、貞子は私有地約10,000坪(33,000平方メートル)を開放して塔の建立に尽力し、昭和38年(1963年)10月に大阪仏舎利塔が完成。この聖地は百丈山合掌苑(ひゃくじょうざんがっしょうえん)と命名されました。
寝屋川市 HP
個人がインドの首相に嘆願して許可をもらい、私有地と私財で建立したんですね。その行動力と財力に脱帽です。1964年(昭和39年)社会福祉法人百丈山合掌会が設立・認可され、
現在は川嶋貞子さんが設立した社会福祉法人百丈山合掌会という老人ホームの敷地になっていますが、一般の見学も可能です。一般客用の駐車場も用意されていますので自動車での訪問でも安心です。
東西南北
通常、一方向だけのことが多いと思うのですが、ここの仏舎利塔では東西南北、どの方向にも仏像が飾られています。訪れたのは西日が強い時刻でしたので西側のお釈迦様以外は影がかかってしまいました。
四方に仏像が飾られているだけでも驚きなのに、ゆったりとした敷地内に老人ホームが併設されているからか管理が行き届いており抜群に綺麗なのが特徴です。
仏舎利塔の周囲には、お地蔵さまなども祀られていました。
最後に
仏舎利塔は静かな山の上にひっそり佇んでいるイメージが強かったので、周辺を戸建てや住宅やUR住宅に囲まれた住宅密集地にあるので、到着するまでは「こんなとこに本当にあるのだろうか?」と思いながら向かっていました。昔の住宅地ですので道が細く入り組んでいます。入口にはゲートがあり開園時間ではなく、「午後7時30分から翌朝午前7時30分まで閉門施錠します。」と書かれいます。夜間に訪れる方は少ないでと思いますが、朝早く訪れようと思っている方はお気を付けください。
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