丹後縦貫林道は丹後半島を南北に縦断する、延長約50kmの林道です。北側から大鼓山線、角突山線、成相線、大内線、奥寄線の5つの路線の内、大内線と成相線を通り抜け、世屋高原家族旅行村にあるサイクルモノレール跡を見に行ってきましたので紹介したいと思います。
府道651号線から 丹後縦貫林道にアクセスしました。大内峠に入る前に「妙見堂」の入口の道路向かいにある「長命いっぷく名水」を汲んでいきます。
上手い具合に紅葉の葉が浮かんでいました。
「長命いっぷく名水」 から少し進んだところを左に曲がると「大内峠一字観公園」があります。
右に曲がると 大内線の入口です。画像を撮るのを忘れていたので、前回訪れた時の画像を使いますが、通行止めの看板は同じく設置されていましたが、パイロンは無くなっていました。
道なりに進んでいくと「大内峠」に到着です。
看板の所を左に入ると広いスペースが現れます。
この日は、小雨交じりの天候でしたので、コーヒーを飲みながら回復するのを待つことにします。
外段を登り切ったところに「大内峠展望台」が見えてきます。ここの展望台は屋根があるので雨宿りに最適です。
「大内峠展望台」から見る天橋立は、 「大内峠一字観公園」 と同じように横一文字に見えますが、手前の木が伸びているので、見ることに重点を置くのなら 「大内峠一字観公園」 からの方が綺麗に見えます。こちらの展望台は人気が無くて静かに過ごせるところがお気に入り。
展望台から少し先にも東屋があります。
展望台の方は、四角いベンチしかありませんが、こちらの東屋はテーブルとイスがありますので、コーヒー立てたり、食事したりするのなら、こちらの方がおすすめです。
大内峠展望台を後にし、道なりに走ると「板列展望台」が出てきますが、その手前で右に降りていく道と交差します。丹後縦貫林道も下っていく方の道路のどちらにも通行止めの看板が設置されているものの、軽自動車幅で開いていますのでバイクなら悠々と通ることができます。
板列展望台の方が竹で視界が遮られている大内峠展望台より少しマシですね。ここにもイスとテーブルが設置されていますね。コーヒーを入れるのに道路沿いは避けるのですが、ここはほとんど交通量が無いので良いかも。
少し進むと崩落があり道路の半分以上の柵が設置されていますが、軽自動車幅は確保されています。
さらに進むと、今度はかなり大規模な崩落がありました。幅も広く綺麗な道路でしたので拡幅工事が行われた部分のようです。
綺麗に白線から外側が落ちています。
道路脇に旧道と思われるところがあったので、奥の方に入ってみました。カーブミラーの支柱が残っていますね。丹後縦貫林道は、平成3年度から「丹後縦貫林道リフレッシュ事業」として、道路の拡幅やカーブの緩和等の整備を行い平成29年10月に完了したようです。この部分はカーブを緩和する前の道路だったようです。
標識が出てきました。
大内線を出ました。こちら側にも通行止になっています。
道路を挟んで、向かい側にある「成相線」に入ります。こちらは封鎖はされていませんが遠くに看板らが見えています。
近づいて見ると、やはり通行止めの看板がありました。道路は封鎖されておらず看板のみでした。
「丹後縦貫林道リフレッシュ事業」 の一環で、 成相線 には2カ所の絶景ビューポイントが整備されています。拡幅工事のついでに景色の良いところに展望所を設置したようですね。
絶景ビューポイントからの眺め。天気が良ければ最高の眺めだと思います。
先程の場所から少し走ったところに、もう一つの絶景ビューポイントがあります。
こちらからは天橋立を望むことができます。時期を過ぎているので葉が落ちてしまっていますが、紅葉時期は天橋立と紅葉を楽しめそうなところでした。来年は紅葉時期に訪れたいと思います。
絶景ビューポイントからは、特に何もなくひたすら道なりに走っていくと、成相線の反対側に出ました。こちらには通行止めの看板はありません。崩土の為通行止めとなっていましたが、それらしいものはありませんでした。
成相線を出て、角突山線に入り「世屋高原ハイランド 世屋の里」とありますが、「世屋高原家族旅行村」ですね。
ここに来た目的は、サイクルモノレール跡を見に来ました。
ゲートは封鎖されていましたが、脇に獣道みたいに人が通った跡がある事からも、私を含めてもの好きが結構いらっしゃるようです。
サイクルモノレール発着場。
このヤレ具合がたまりません。
サイクルモノレールは、早くに営業を停止していたようですが、世屋高原家族旅行村自体は、令和3年3月まで営業をしていたようです。
開設後35年以上が経過して、利用者の減少、施設の老朽化が進んでいたようですが、宮津市での維持管理が困難な状況となったため閉鎖されています。
最後に
丹後縦貫林道 成相線 が特に支障がないのに通行止めとされているのは、世屋高原にアクセスするための道路として整備されていたのだと思います。 世屋高原 家族旅行村の維持管理を諦めた今、成相線の維持管理費用も省かれたからかもしれません。そんな事情からか道路整備が行き届いておらず、落ち葉が堆積して道幅が、車一台分になっているところもあります。見通しの悪いので、行かれる方は注意して走るようにしてください。
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