ツーリングの準備をしよう
暑い日が続いていますが、この暑さが過ぎるとバイク乗りにとって最高に気持ちの良い時期がやってきます。
バイクに乗り出したばかりの方や普段は街乗りや通勤、通学ばかりでツーリングに行ったことのない方もいると思います。
ツーリングに「行きたい!」「始めてみよう」と思うもけど、どうすればいいかわからない方に順番に服装や装備、ルートや注意点の解説と、あると便利なおすすめグッズも紹介していきます。
バイク用の服装とは
最初に服装について説明していきます。
ツーリング時のみならず普段からバイクに乗車時は、事故や転倒のリスクにも備える必要があります。頭部を守るヘルメットはしっかりしたメーカーのフルフェイスがいいでしょう。どうしてもジェットヘルメットがいい方はシールド付きをお勧めします。シールドが無いと激しい雨の時に目を開けて走れません。ジャケットは肩や肘・背中にプロテクターの入ったバイク用のものは事故や転倒のダメージを軽減してくれますし胸部打撲が死亡原因の一位なので胸部プロテクターもある方が安心です。グローブもバイク用の物でプロテクターが付いたものがいいででしょう。転倒時のダメージ軽減だけではなくバイク用の物はグリップが滑らないよう工夫されており腕に無駄な力が入らず疲れにくいです。シューズはライディングブーツが理想ですが、無ければとりあえずはくるぶしが隠れるブーツタイプの物を履くようにしましょう。転倒時にくるぶしが削れます。
ヘルメット | フルフェイスが望ましいがシールド付きのジェットヘルメットでも可。 |
ジャケット | 肩・肘・背中にプロテクターの入ったバイク用。胸部プロテクターもほしいところ。 |
グローブ | プロテクター付きのバイク用の物を選ぶようにしましょう。 |
ブーツ | ライディングブーツが理想だが、なければくるぶしの隠れるブーツで代用 。 |
荷物を入れるバッグですがリュックを背負うのは疲れの元になりますし、特に夏場は背中が蒸れるのでバイクに取り付けれるバッグを用意したほうがいいでしょう。
ツーリング前に車体ののチェック
遠くでトラブルが起きると、予定が狂い目的地に辿り着けなかったり帰宅が遅くなることもあります。最低限のチェックはしておきましょう。
- ヘッドライト・ウインカー・ブレーキランプなどがちゃんと点灯するかをチェック。
- エンジンオイルの量や汚れをチェック。(のぞき窓タイプとレベルゲージタイプとがある)
- タイヤの残量のチェック(インジケーターが出ていないか)
- チェーンのたるみや給油状態をチェック。
- ブレーキの残量とオイル量(ワイヤー式以外)を確認。
- クラッチの遊びと油圧式はオイル量をチェック。
- タイヤの空気圧のチェック。(ゲージが無ければガソリンスタンドで給油のついでに確認)
- 特にシングルなどの振動のきついバイクは各部の増し締めも行ったほうがいいでしょう。
- 高速道路を使うのであればETC車載器の電源が入っているかランプをチェック。
- ETCカードを挿入してエラーが出ないかのチェック
点検はツーリングに行く直前ではなく、不具合個所を修理する時間も考慮して前もって点検をしておき出発前に再度、上記の確認をするのが望ましいです。点検の仕方が分からない場合はバイク屋さんで一度見てもらい、その時にやり方を教えてもらいましょう。
ツーリングに必要もしくは便利なもの
ツーリングをより快適にする為に必要なものや便利なものを紹介していきます。
免許証・車検証・自賠責保険
何より忘れてならないのが免許証。次に車検証と自賠責の証明書です。これらは事故の際、警察に提出を求められます。
任意保険
事故の損害賠償が高額になることもありますので任意保険の加入をお勧めします。保険会社によってはロードサービスも付いているので事故だけではなくトラブルの際にも応急処置や搬送をしてくれ安心です。任意保険の約款等は持っておく必要はありませんが、事故報告ができるように保険会社の連絡先やロード―サービスの連絡先はスマホにでも登録しておきましょう。
レインスーツ
私は雨降りの時は転倒のリスクが高い時に着るレインスーツは安いのでいいと思っていたのですが以前着ていたレインスーツは蒸せて不快なのに長時間乗っていると継ぎ目から滲んできたりと散々だったのですが、奮発して透湿素材の物にしたところ蒸れもなく一日中着ていても快適。おまけに染み込みは一切なし。なので予算が許すのであれば透湿素材の物を選ぶようにしましょう。
私は、モンベルのストームバイカーを使用しています。
ブーツカバー
雨の時にブーツが濡れないようにカバーするものです。雨が止んでも靴の中が濡れていると不快なのであれば便利なアイテムです。特に気温が低い時には足が濡れ冷えると寒さが倍増します。
ウインドブレーカー
朝と昼の寒暖差が大きい時には薄手のウインドブレーカーをジャケットの上から着ること温度調整することが出来ます。ジャケットに付属インナーとして付いていたりしますがファスナーで止めたりと意外と手間がかかります。これならジャケットの外に着るのでジャケットを一旦脱ぐ必要がありませんし防水スプレーを拭いておけば簡易のカッパにもなります。
レインスーツでも代用できますので、わざわざじゃなくてもいいと思いますがあれば便利なのは間違いありません。
スマートフォン
電話は当然の事、ナビゲーションや調べものと大変便利なの今どきのツーリングでは必需品です。
出来ればスマホホルダーとUSB電源でを車体から取り出して充電できるようにしておくかモバイルバッテリーを持っていくようにしましょう。
インカム
仲間内での会話だけでなく、ソロでもBlueTooth接続でナビの音声を聞いたり音楽を再生したりできます。
ソロでしか走らない方は通話なしの音声のみの物もありますのでそちらでもいいかもしれません。
地図
「スマホがあるのに地図なんていらない」なんて思うかもしれませんが、スマホを落としたり壊れてしまった場合に動けなくなってしましますよ。
私は以前、高速道路を走行中にスマホホルダーからスマホが外れ飛んでしまい途中から地図を使いツーリングを続けた経験あります。
ツーリングマップルならライダー向けに情報が記載されていますので、まったくの無駄にはなりません。
車載工具+α
余り物が増えるのは好ましくないですが車載工具+パンク修理材とかブレーキレバー・クラッチレバー・ガムテープ・針金・タイラップなどがあれば多少の応急はできます。それにロードサービスやJAFに加入しておけば安心です。
カメラ
スマホのカメラでも写りが良くなってきているので、どうしても必要ではありませんがスマホとは違う画角でバイクのある風景を撮影するのも良い記念になると思います。
私は、複数台カメラを使用していますが荷物を減らしたい時のおすすめカメラは、キャノンのG1Xmark3です。様々な機能をよくこのボディに収めたなと思うぐらいのコンパクトさです。
ダイソー圧縮タオル
ダイソーで売っている圧縮タオルです。水に浸すことで膨らみ使用することができますので手を拭いたり、シールドが汚れた際に便利。使い捨てですので汚れも気にせず使えます。小さいのでカバン入れても邪魔にならず荷物を減らしたいライダーに打ってつけ。
サイズ
- スモール 16x26㎝ 20枚入り
- レギュラー 21x26㎝ 8枚入り
- ラージ 23x35㎝ 6枚入り
ちなみに私はスモールを使っています。見た目は、個別包装されたラムネです。
折り畳みリュック
ツーリング中に購入したお土産や脱いだ服なども入れておけるのであると重宝します。背負うのはもちろんのことツーリングネットを使ってリヤシートに載せてもスッキリとした印象になります。
季節的な用品
夏場だとひんやりタオルなどの体を冷やす商品、冬場ならカイロなどの体を温める商品を持っていきましょう。
レジャーシート
景色の良いところで休憩する際にベンチなどがあればいいのですが、無い場合にビニールシートがあれば汚れを気にせず座れますしヘルメットや荷物を置くのにも重宝します。100均で売っているようなもので充分ですがコンパクトな商品もあります。
目的地の設定とルートの確認
目的地は景色が良い所や季節によっては、桜や紅葉の綺麗なところなど自分で行ってみたい所に設定し途中に立ち寄りたい所があればルートに組み込むことで大まかにルートが決まってくると思います。おすすめなのは、大回りになったとしても市街地を避け山間部や田舎道に設定する方が気持ちよく走れます。
注意点としては、最近は山間部や田舎の方で顕著ですがガソリンスタンドが廃業や休業していることが多いですし、食事をするところがない場合もありますのでスタンドの場所や食事できるところを確認するようにしておきましょう。
また日頃から満タンで何キロ走れるかを把握しておくと、ルートのどのあたりで給油が必要になるか予測できるようになります。
出発直前の準備
出発前にガソリン満タン(トリップメーターを0㎞にしておく)
高速道路を使うのであればETC車載器にカードの向きが正しく入っておりエラーが出ていないことを確認する。
ETC車載器に不具合があっても、現金の料金所でETCカードの提示で通行できます。
ETC車載器がなくカードを持っていない場合は、現金(できれば小銭も)を用意しておき取り出しやすいようにしておきましょう。
高速道路の料金所通過は手前の路肩にバイクを寄せて小銭を用意してから料金所を通るといった手間がかかっていましたが、現在ではほとんどの高速道路はETCでの通過できるようになり手間がかからなくなりましたが、ごく一部の有料道路などではETCが導入されておらず現金支払いしか方法がない場合もあります。
誰と走る?ソロor仲間と?
ツーリングには仲間と行きますか?それともソロ?どちらにしても楽しいものです。
ただ一番気を付けてほしいのは一緒に走る相手です。ベテランさんで相手のペースに合わせてくれたり、うまくリードしてくれる方と一緒なら問題ありませんが、やたら飛ばしたり無理な追い越しをする人と一緒に走ることになった場合、無理してついて行いくのは事故の元です。途中で離脱してソロで走るか引き返すという選択をしてもいいかもしれません。。
またソロなら誰にも頼ることが出来ませんが反面、誰にも縛られませんし文句を言いわれることもないのですからゆっくりツーリングを楽しむことが出来ます。
知らない土地での走り方
ツーリングでは知らない土地を走る機会が増えますが、事故の多い場所や交通の取り締まり、最近では矢印信号での交差点誘導や変則な交差点などもあるので、その土地のことをよく知っている地元ナンバーの車について走るのがリスクが低く安全です。ペース良く走る地元の車について走るのが一番です。
ここまで一通り紹介してきましたが、あまり難しく考えず徐々に距離を伸ばしていくことで走り方や安全に走るコツをつかんでいけると思いますので、挑戦してみてください。
最後になりましたが、忘れがちになる水分補給と休憩を取ながらツーリングを楽しんで下さい。
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