以前やっていたブログでチラッと紹介したことがありますが、説明するために取り外すのも面倒なので放置していましたが、Vmax1200にACEWELLのACE-4000シリーズを付けスピードメーターをグレードアップしたいと考えている方が一定数おられるようなので、純正風に見える取り付け方法を紹介したいと思います。
導入の経緯
私の場合、Vmax1200のノーマルのデザインが気に入っていますしメーター自体にもマイル表示なのがイマイチですが、慣れればどうという事は無かったのですが、一番のきっかけは燃料計を取り付けたことでした。
近年、ガソリンスタンド自体の数がが減少していますし、田舎の方に行くと休日は休んでいる事も多くなっており、航続距離が短い Vmaxでは燃料切れの陥るリスクが高まっています。
その対策として予備燃料も積んでいますが、給油タイミングを掴みやすくするためにタコメーター部分に燃料計を導入したためタコメーターがなくなってしまいました。
タコメーターが無くても音で判断しているので、無くても問題ないと言えばそうなのですが、無いのも寂しい気がすることとメーター内に時計が表示されるのもありがたいと思い導入する事にしました。
ただ冒頭にもあるように、ノーマルのデザインが気に入っており外観を崩してまでつけたいわけではないのです。そのためメーター選びにはかなり悩みましたが機能性と外観的にACEWELL ACE-4000シリーズが一番良さそうですが、大きさが少し小さくそのまま取り付けると ダミーダクトと共に外観の象徴的な部分であるメーターからライトに掛けてもデザインが崩れそうで購入に踏み出せずいました。
当初はスクリーンバイザーを付けてゴマ化そうと思っていましたが、やはりデザインが崩れるのが嫌で却下しました。そんな時に思いついたのがノーマルメーター内に「ACE-4000」を組み込む方法でした。
これなら外観は変わらず、メーターの表示のみの変更で済みます。
回転数表示を選べるACE-4000シリーズ
ACE-4000シリーズには、回転数の表示の違いにより4種類が用意されており、6000rpm表示のACE-4353、9000rpm表示のACE-4453、12000rpm表示のACE-4553、15000rpm表示のACE-4653が用意されており好みの回転数表示を選べるようになっています。
Vmax1200のタコメーター表示は、11,000rpm表示で9000rpmからレッドゾーンとなっています。
12000rpm表示のACE-4553と9000rpmのACE-4453と迷いましたが、通常使うことがない回転域であるレッドゾーンが表示されている分だけ針の動きが小さくなるだけですので、振り切ったらレッドゾーンというと考えることにしたのでACE-4453を選択しています。
ノーマルメーターの手配
現在ついているメーターを加工しても良いですが、故障や何かしらの原因で元に戻さないといけない場合も考えられるので、純正メーターは保管しておき、中古品をベースに加工する事にします。
加工と言うより破壊といった表現の方が正しいぐらいですので、国内仕様でも逆車用でも何でもよいですが外観が奇麗なものを選びたいところです。
ノーマルメーターの加工
ノーマルメーターで使用するのはメーターの縁だけですのでガラス面をたたき割ります。ただ縁とガラスが接着されているようで、ただ割っただけではガラスを外すことができませんのでACE-4000シリーズが入る大きさまで削っていきます。そして加工した純正メーターとACE-4000シリーズはグルーガンで固定しています。
ACE-4000付属のステー
かなり前の作業なので少し記憶が曖昧なのですが、ACE-4000本体とステーの間にシーリングされていたような記憶があり、その為に完全に取り外さずカットして利用したような気がします。
ノーマルメーターステー加工
ノーマルメーターステーを加工してACE-4000と接続。ノーマルのメーターケースの取り付けビスがあった位置にM4のボルトをステーに溶接。メーターステーは前項でカットしたステーの上からビスで共締めしています。ビスの長さが足らないので長めのビスに交換しています。
高さ調整用のナットが必要な理由は、ノーマルはメーター本体にビスで固定するのに対し樹脂部分が無いのでビスでは固定できないので代わりにボルトを出しましたが、メーターケースとの高さが合わずそのまま締め付けてしまうとメーターケースが割れる恐れがあるので、その高さ合わせに使用します。
メーターケース取付
メーターケースの固定は、ステーから出しておいたボルトをナットで固定しますが、普通のナットでは工具が入らず締める事が出来ませんので、M4の高ナットを使用しています。これならスパナではなくてもノーズプライヤで挟んで締める事が出来ます。締め付けはきつく締めなくても緩んできません。
これでメーター側の加工は終わりです。
車体に取り付けても外観上の違和感もなくすっきりと納める事が出来ました。
使用感と配線について
メーター内にタコメーターやインジケーター類が表示されるようになったことから、視線移動が少なくなり快適になりましたし、デジタル部分の液晶は好みの色に変更が可能です。私は青色にしていますが視認性が向上しました。またスピードメーターがマイル表示だったものがキロ表示になったことで、ODO/トリップの走行距離をマイル→キロ換算を行わなくてもよくなりました。
その他に水温や油温、燃料計の表示もできますが水温と燃料計は使っていません。水温計や燃料計は既にあるので使用していませんが、油温を表示したいと思い配線作業はまでは行っており、後はセンサーを取り付けるだけなのですが、未だに取り付けていないままです。
ACE-4000のインジケーター類などの配線作業は、説明書の通り作業すれば大丈夫だとは思いますが、私の場合、車両ハーネスに直接繋ぐのではなく、車両ハーネスのコネクター間に分岐ハーネスを作成して繋いでいます。そのためコネクタを2つ元に戻すだけでインジケーター類をノーマル状態に戻す事が出来ます。
また、タコメーターの針が振れが大きい場合は、付属の抵抗を入れることで振れを軽減できますが、イマイチ効果が薄かったので可変抵抗を入れて調整しています。画像の位置に取り付けているので微調整が可能です。
最後に
Vmax1200は、もう旧車の仲間入りですが根強い人気がありツーリングに出かけると必ずと言っていいほどVmax1200にすれ違います。皆さん工夫しながら自分仕様のVmaxにカスタムしながら乗っておられるようです。今回はACE-4000シリーズを外観を崩すこととなく取り付ける方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?取り付けてから約4年ほどになりますが不具合は、外気温センサーの不良で温度表示が出なくなったぐらいですが、なんの支障もないので放置してます。
ACE-4000シリーズを取り付ける際、配線も増えますしコネクターが少し大きいので取り回しや収納に苦労するかもしれませんが、取り付ける事が出来たらきっと満足できると思いますので頑張ってチャレンジしてみてください。
コメント