ディーゼルワンの使用法

上の項で不調を起こす原因を考察しましたが、業務用商品としているからでしょうが、デジタルカタログ等の説明にはない注意書きがディーゼルワンの容器には記載されていましたので記載しておきます。
●最初に、和光ケミカルによる商品説明と使用方法を記載していますが、ディーゼルワンの容器にはさらに詳しく記載されています。
●ディーゼル燃料(軽油)50~200Lに対して1本を目安に必ずによる診断を行い、状態に合わせて0.5~2.0%の添加率で使用すること、不具合のある車両にはさらに添加率を下げて使用し、様子を見ながら次第に濃度を上げて使用する事。
●他の燃料添加剤との併用厳禁。
●給油直前に本品を燃料タンクに入れ、その後燃料を給油しよく混ざるようにすること。
●本品注入後は、充分に洗浄が進むまで走行もしくは回転を上げる。
●故障を伴った不具合の場合、汚れが洗浄されることで故障の症状のみが露呈し、症状が悪化し回復しないことがある。
●燃料タンク満タン1~2回使用程度様子をみて改善が見られないようであれば不良部品の交換をすること。
●本品使用前に水分分離器などの水抜きを行うこと。
●燃料フィルターの交換時期の近い場合や汚れている場合は交換する事。
●ー20℃以下の環境では使用不可。
※本品の取り扱いに関して専門知識と技量が必要です、整備士資格をお持ちでない方は取り扱いをしないでください。また、作業に伴う不具合に対応できません。
一度も洗浄作業を行っていないハイエースへの添加方法

ハイエースの場合では、今まで定期的に洗浄作業をしてい車両は、燃料タンク満タンにディーゼルワン1本(1L)でも大丈夫ですが、一度も洗浄作業を行っていない車両や汚れの酷い車両では、ディーゼルワンの濃度を0.3~0.5%程度にしたほうが良く、満タンにつきディーゼルワン1Lの1/3x3回に分けて使い、その後1%程度を目安に使用して欲しいとの事です。
サプライポンプの初期化

- ディーゼルワンの洗浄効果が高すぎ、ECUの補正が追い付かず不調を起こした場合、サプライポンプの初期化で症状が改善されることがあるようです。
サプライポンプ初期化方法
- OBD2のソケット(DLC3)の13番(TC)と4番(CG)を短絡。
- エンジン停止状態でイグニッションスイッチをON。
- 3分経過後、イグニッションスイッチをOFF 。
- 短絡を解放。
- 初期化が完了しているか確認するためにエンジン始動し暖気する。
- (始動直後レーシングしないこと)
- エンジンが始動しない場合は、最初からやり直し。
- エンジン暖気後の状態で、1分以上アイドリングする。
- (エンジン暖気状態は、水温60℃以上、燃料温度20度以上とする。)
ので注意。
※これらの作業は本来、整備工場が行うものであり、短絡を間違えると重大な故障やショートの原因になる可能性もありますので自己責任で行ってください。
ディーゼルワンの使用時期

できれば新車から1年後から定期的なメンテナンスとして、半年もしくは1年毎にディーゼルワンを使うか、一年に一度ディーゼルワン、その間の半年にフューエルワンと交互に使用するのもお勧めだそうです。これらにプラスしてDPFクリーナー「DIESEL-2(D-2)」も同時に使用するとより効果的だそうです。
最後に
ディーゼルワン(D-1)の説明や使い方、使用時期、サプライポンプの初期化、ハイエースに搭載のトヨタ2KDエンジンの及びディーゼル車への添加の注意点について説明しましたが、結論としては、人間の薬で考えると、ディーゼルワンは市販薬ではなく、お医者さんが診断した上で処方される処方箋が必要な”薬”です。適正な利用は良薬となりますが用法を間違えると劇薬にもなりうるので注意書きよく読み、理解した上で用法容量を守りましょう。
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