自動車では、ABSなどの警告灯はエンジン始動後、イニシャルチェックが完了すると消灯しますが、CRF250L(MD47)のABS警告灯は、いくら待っても消灯しません。CRF250Lのみならず、バイクは車速信号がECUに入力されないと消灯しないようです。購入後驚かれることが無いようにご注意ください。
ABS義務化
2018年10月1日から「二輪自動車(排気量125cc超)には、一定の技術的要件に適合したABSが必ず装備されなければならない」と法制化されてから、数年がが経過しますが、制度化される前からも、それを見据えてABS付き車がラインナップされてきていました。前車 NC750XにもABS付きが用意されていましたが、あえて避けていました。しかしABSの装着が義務化された昨今、不要といっても付いてくる訳で、初めてのABS付き車に乗ることになりました。
「ABS警告灯の点灯時間が長いな~」ぐらいに感じていましたが、あまり暖機運転をしないので、すぐに走りだしていたので気が付きませんでしたが、どのぐらいの時間で消えるのか気になり、アイドリングで放置しておいたらいつまでも消えない!
自動車の場合、エンジン始動後に各部に異常が無いかECUがイニシャルチェックを行い、異常が無ければ警告灯を消灯させるのが通常です。
その感覚からすると、「点灯しっぱなし=異常」となりますが、走行すると消灯するところを見ると車速信号が入力されないと消灯しないようです。バイク屋さんにも問い合わせましたが、バイクの場合、これで正常なようです。
車速信号は、セレーションと呼ばれるディスクローター部に設けられた穴が車速センサーの磁束を切る事によって、ECUに信号が送られます。その信号により車速が10km/hを越えたと認識すると、ABSランプは消灯します。
なお、低速(車速約10km/h以下)では通常のブレーキと同じ作動となりABSは作動しないようです。
ABSの構成
- フロントマスタシリンダ
- フロントブレーキキャリパ
- リヤブレーキマスターシリンダ
- リヤブレーキキャリパ
- フロント車速センサー(スピードセンサー)
- リヤ車速センサー(スピードセンサー)
- ハイドロリックユニット
- ECU
構成部品は上記のようになっています。
最後に
初めてABS付きのバイクに乗った際、つい、自動車の感覚で見てしまい故障かと思われるかもしれませんが、これからバイクの購入を考えている方は、車速信号が入力されて初めてABS警告灯が消灯する事を覚えておいてください。走行しても消灯しなかったり、走行中に転倒した場合は、故障の可能性がありますのでバイク屋さんに診てもらいましょう。
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