スズキ エブリィ(DA17V)JOINターボ 荷掛けフックの取付

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エブリィ(DA17V)
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スズキエブリィ(DA17V)JOINターボにバイクを積むには、荷掛けフックが必要ですが、純正で用意されているものは荷室の四隅に取り付けるようになっています。運転席側にしかバイクを載せないので、ゲート側の手前中央部分にフックを取り付けたので紹介いたします。

DA64Vのジョインターボでは、荷室の四隅にネジ穴が設けられていたので、大した苦労することもなく荷掛けフックを取付ける事が出来ましたが、DA17Vでは、後席シートベルト付近にはネジ穴が設けられていますが、荷室後端部には穴が開いているだけです。

板厚

DA17Vは、車両全体の板厚が薄くなっているようで、スライドドアなどでは板金作業時にサンダーを掛けただけでも熱で歪がでてしまうようで、ドアパンチを食らい100円玉程度のへこみでも、ドア交換が必要になる場合があるようです。

そんな状況ですので、前型のDA64Vに比べると板厚がかなり薄くなっているようです。「衝突安全性の確保」「車両重量の軽減」「単純にコスト軽減」が目的なのかわかりませんがせめて荷室だけでも強く作ってほしかった。

荷室後端部フック取り付け

純正のフックを購入すれば、手順書にある通り作業すれば大丈夫だと思いますが、手持ちのフックを取付けるので、取付方法を考えます。

板厚が薄いのでフック裏側に当て板をするのがベストですが、面倒くさいので下穴を開けブラインドナットでねじ穴を作ってみました。今回使用するフックは爪があるタイプなので、車体に開いている穴に爪を引っ掛けその横に作ったネジ穴にフックを固定するようにしました。

取り付けるとこんな感じになりましたが、いささか強度が心もとない気がします。実際にバイクを固定してみて様子を見ることにします。

後端部中央のフックを取付けていきます。

後端部中央には、こちらもDA64Vの時に付けていた余り物を組み合わせた自作のフック。

赤い丸部分で固定しますが、この位置はDA64Vの荷室のシートを止めているプラスチックの留め具の位置に合わせていましたが、DA17Vでは位置が違っているので、金具の穴に合わせて新規に穴を開けます。改めてDA64の荷台を確認すると、DA17Vと同じ様な間隔でしたので、DA64Vでも新規に穴を空けて取り付けていたようです。勘違いしてました。

下穴を上げてブラインドナットを取付けると、こんな感じになりました。

金具を取り付けるとこんな感じです。適当にペイントしたので汚いですがご了承ください。

先程の状態で実際にバイクを固定してみると、中央部分は2か所止めですので、まだましでしたが、右側は1か所なので鉄板が引っ張られて膨らんできてしまいました。

ブラインドナットはアルミ製ですので、走行中の振動で削れてすっぽ抜ける可能性があったので、取付方法を変更し、フック側は厚めの鉄板に溶接した上で車体に2か所でボルト締め。裏側からも厚めの鉄板で当て板をしておきました。

裏側から当て板をするには、リヤバンパーを外し空気抜き用のフラップを外す必要があります。リヤバンパーは、ナンバープレートとピンとボルト2本外せば外れます。フラップは嵌め込んでいるだけなので、フラップの中に指を入れ爪を弾いてやると外れます。画像は取り外したフラップを裏から見た所です。

助手席側には、バイクを乗せる予定が無いのでフックを取付けるつもりはなかったのですが、試しに取り付けてみました。

裏から当て板を取付けておけば、ボルト一本止めでも行けそうです。

残る不安を解消するため、中央部のフックも補強する事にします。ブラインドナットの頭が少し飛び出ているので、裏側は皿加工して少し凹ませてはまり込む様にすることで鉄板同士が面で接触するようにしています。

中央部分の裏側は、袋状になっており当て板を入れる事が出来ません。そのため固定箇所を増やします。また、ブラインドナットは潰すことによって膨らんだ部分が穴の周辺に引っ掛かる構造ですが、固定力といった点では劣りますので、使用する部材を「WAKAI ターンナット 52A-6 TN6 」を使う事にします。

この商品は、下穴に差し込んだターンナットのネジを切っている部分が平行になることで、裏から当て板の役割をしてくれる優れものです。

使用方法は、下穴を上げて差し込むだけですが、使い方のコツとしては下穴を大きく空けすぎない事です。下穴が大きいとターンナット自体が下穴を通り抜けてしまう可能性がありますので、私は9.9mmドリルで下穴を空けてから、ターンナットが入るギリギリの大きさにドリルをすこし揉んで穴を広げました。

下穴に対してターンナットは赤い印の部分で下穴に止まっています。そのため下穴が大きいと中に落としてしまう可能性が高いだけでなく、この中央部分は両サイドとは違い袋状になっていますので、取り出すことは不可能です。そのまま放置しても問題はありませんが、段差を通過した際やコーナリング時に音が出る原因になりますので注意して作業したいところです。

2か所+2か所の計4か所でフックを固定するだけでも十分な強度がありましたが、前方側に向かって引っ張られる形になりますので、もう1か所追加して計5か所の固定にしました。

ボルトの頭が出ていても支障はなさそうですが、フックのネジ部分は皿加工してフラットにして完了です。塗装が思いっきり汚くなったのが残念ですが、見えない所なので良しとしておきます。

荷室の前側のフックについては、シートベルトの固定部の横にシートベルトの固定用のネジが切られているので、これをを利用することにしました。この部分にはシートベルト用のアイボルトを使うつもりでいましたが、たまたま同じ規格のボルトを持っていたのでフックを取付けています。

作業の流れ的に合計5か所の固定になってしまいましたが、一度取り付けたブラインドナットを取り外すには、ドリルで頭を飛ばしますことになりますが、これをやると外れたブラインドナットの下側が中に落ち込んでしまいます。中央部分は袋状なので落ちたブラインドナットの破片を取り出すことができなくなるので外すに外せなかったのです。強度的にはブラインドナットの部分が無くても、ターンナット3ヶ所で十分だと思います。

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